妖怪コミックの聖典誕生。
遠野物語を水木氏が漫画化!
ザシキワラシ、河童、鬼……岩手県遠野市の厳しい自然の中で、人々の想像力が生み出した妖怪たちが、今動き始める!
柳田國男氏の名著『遠野物語』は、100年前のベストセラーにして日本民俗学の原点ともなった名著です。
これを水木しげる氏がコミック化。
格調高い文語体で書かれた原書の魅力を、水木氏ならではの想像力・描写力で完全にビジュアル化し、新たな魅力を作りあげています。
ザワザワと心騒ぐ、日本の風土から生まれた怪異の世界。
さらに『遠野物語』と『水木しげるの遠野物語』、百年を隔てたこのふたつの本を生み出す母胎・揺籃となった遠野地方の、現在まで残る豊穣な風土をレポートするコラム「2010年遠野の風景」も併録。
水木しげるの遠野物語

コメント
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木先生の手にかかればハードルがぐんと下がって読みやすく楽しめました。
ここまでバラエティーに富んだ伝承話だとは思っていませんでした。
笑える妖怪もいれば、なんだかもの悲しくなる妖怪も。
時々でてくる台詞「オカチイナ」が妙に癖になります。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
な一冊。
遠野物語を漫画化?ふざけるな。
誰がやるのさ!
水木先生。
どひゃー!
って感じです。
この企画打ち出した編集は神。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
子供の頃に火の鳥読んだのと同じ気持ち。
わからないけど、すごみを感じる
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
遠野の風景や自然やそこに棲む人や妖怪?が活き活きと感じられる。
水木さん本人が語り手として時々登場するのも面白い。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
岩手でお世話になった「遠野」
独特の雰囲気が印象的で、生まれも育ちも九州の私からすると遠野はいい意味で、すごく異文化だった!
その原点には昔ばなしがあって、今まで聞いたことのない話もたくさんあった。
今度はコミックじゃなくて、文庫の遠野物語にチャレンジしたい\(^o^)/
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
柳田國男の生家がある町に住んでいながらも、
恥ずかしいことですが原文を読んでいないので、
どこまで忠実に漫画化されたかは分かりませんが、
初心者にもわかりやすくてよいと思います。
「民俗学」と聞くと堅苦しくなるけど、
水木しげるさんの作画によって
とっつきやすくなっているように思います。
河童やザシキワラシの話は有名ですが、
他にもたくさんのお話があり、
これからも語り継いでいくべきものではないかと感じました。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
遠野の記念事業の一環のようですが、惜しむらくはテンポ早めなのでもう少しじっくり読みたかったな
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
たまたま図書館で見かけたので読んでみたが、原作とイメージがかなり違うので違和感がある。
文語体が苦手な人には良いかもしれない。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
震災後の遠野はどうなっているんだろう。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
誠に申し訳ないが原作の遠野物語はお世辞にも面白いものではない。
斯く言う私も見直すきっかけとなったのは京極版のremix&retoldであり他人の力を借りてやっとこのオチのない語り種の良さを感じ取ることが出来た訳である。
で今回見つけた水木サン、まるで柳田翁がこの人が手掛けるために原稿を書いたと言ってもよい程しっくりくる。
漫画の上手さはもちろんのことやはり題材が人と物の怪との共存であれば出色の出来映えは必然だろう。
水木サンが狂言回しとして登場し柳田翁の亡霊と対談するという演出も心憎い。
平たい顔族を戦慄せしめよ??…あれ、オカチイなぁ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
柳田國男の生家がある町に住んでいながらも、
恥ずかしいことですが原文を読んでいないので、
どこまで忠実に漫画化されたかは分かりませんが、
初心者にもわかりやすくてよいと思います。
「民俗学」と聞くと堅苦しくなるけど、
水木しげるさんの作画によって
とっつきやすくなっているように思います。
河童やザシキワラシの話は有名ですが、
他にもたくさんのお話があり、
これからも語り継いでいくべきものではないかと感じました。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
子供の頃に火の鳥読んだのと同じ気持ち。
わからないけど、すごみを感じる
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
柳田国男×水木しげるの世界。
漫画になっていて読みやすかった。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
たまたま図書館で見かけたので読んでみたが、原作とイメージがかなり違うので違和感がある。
文語体が苦手な人には良いかもしれない。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
1910年に柳田國男氏が発表した「遠野物語」を、水木しげる氏が怪談漫画で表現した一冊。
このような民話が、確かに残っていてもおかしくない土地だなぁと感じました。
夜真っ暗で、歩くの怖かったです(笑)。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
岩手でお世話になった「遠野」
独特の雰囲気が印象的で、生まれも育ちも九州の私からすると遠野はいい意味で、すごく異文化だった!
その原点には昔ばなしがあって、今まで聞いたことのない話もたくさんあった。
今度はコミックじゃなくて、文庫の遠野物語にチャレンジしたい\(^o^)/
遠野物語
不思議な話がたくさんあり興味深いです。
また、合間に挟まれる遠野に関するコラムもおもしろいです。
遠野に行ってみたくなります。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
読んだのは、遥か昔で、内容を忘れてしまった。
漫画見ながら、やはり思い出せなかった。
アホですな。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
な一冊。
遠野物語を漫画化?ふざけるな。
誰がやるのさ!
水木先生。
どひゃー!
って感じです。
この企画打ち出した編集は神。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
で、たまたま古本屋で本作を目にして、これだったらさすがに読めるわ、ってことで入手。
水木作品だし。
で、本作。
物凄くざっくりまとめられているけど、あらましはあらかた掴めた気がするし、これで十分って感じ。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
かつて柳田國男が集めた東北・遠野に残る物語。
水木しげるが実地を巡りつつ描き起こした妖怪交じりの漫画集。
説話でも訓話でもなく、「どこそこに住む何某が、こんな不思議な出来事に遭遇した」という話が続く、本当にあった話を人から聞いているような不思議な気持ちになってくる。
水木しげるの漫画絵を見るのは久しぶりだが、独特の迫力があってとても面白い。
ウォッチがなくても、妖怪は妖怪。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木先生の描かく画も素敵でした。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
物語の最後に水木さんのコメントみたいなのついてるのクスっとしてしまう
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
原著も読みましたが、やはりビジュアルで迫ってくるものは違います。
一般的に遠野物語というと、妖怪がたくさん出てくるイメージですが、実際にはいわゆるキャラクターとしての妖怪はそれほど登場せず、むしろ、どこどこ村の誰さんちの話という具体的なエピソードが中心です。
特に「オチ」がなくてぱっと終わっちゃう話もあって、それが逆に怖かったりしますね。
挿入されているエッセイの内容も充実していて、遠野に行ってみたいなあと思わせる一冊です。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
続石に関しては、完全に人の仕業じゃない笑
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
でも、水木ワールドが全開してしまい、「遠野物語」の良さが薄れてしまったような。
遠野物語はビジュアル化せずに文字か語りで想像を膨らませながら読むのがベストかもしれない。
満足度★★★
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
(一)水木しげるさんの絵柄は遠野物語に合っています。
また、読み較べてはないけど原作に忠実なようです。
著者自身の合いの手が入ったりします。
(二)ひとつひとつの話はあっさりしています。
(三)三十年ほど前遠野に行ったことがありますがそのときすでにわりと観光地化して不思議な雰囲気はありませんでした。
とはいうものの陽光に輝く郊外の田園風景はのんびりした気分になれましたし、夜歩いているとたしかに怖いだろうなと思えるくらいなにもない感じでした。
いまはどうなっているでしょう?
■遠野物語についての簡単なメモ■
【安倍貞任/あべのさだとう】朝敵認定されているが東北では英雄だった。
遠野にはその伝説が多く残されている。
早池峰の安倍が城という岩には今でも貞任の母が住んでいるらしい。
【雨風祭/あめかぜまつり】男女二体の人形をつくり道の辻まで送り行く。
【石臼】手紙を届けたお礼にもらった。
米粒をひとつ入れると黄金を出す。
妻が欲をかいてだいなしに。
【馬追い鳥】ホトトギスに似て少し大きい。
「アーホー」と鳴く。
飢饉の前兆。
【御犬】狼のこと。
犬のふったち。
【大坊主】餅が好物。
焼けた石を餅と勘違いして食べてしまう。
【大山男】山男のさらにデカいヤツ。
【オクナイサマ】大同と呼ばれる旧家でまつられている。
桑の木を削った神像。
家の神、作の神。
【オコマサマ】神体は男根に似せられている。
コンセサマと似ている。
【オシラサマ】養蚕の神。
遠野を代表する話のひとつ。
娘と通じた馬を殺し首を切り落とすと娘はそれに乗ってどこかに行ったという有名な話。
なんで養蚕と関わってくるのかいまいち釈然としていないのだけど。
【オット鳥】寂しい声の鳥。
【語り部】昔話を語ってくれる人。
【郭公】姉が芋の固い部分を食べているのはそっちの方が旨いからだと誤解した妹に包丁を立てられた姉が変じた。
それを悔やんだ妹はホトトギスになった。
【河童】遠野を代表する妖怪のひとつ。
遠野の河童は顔が赤いらしい。
常堅寺にはカッパ狛犬もあったらしい。
脚は猿か人間の掌に似ているかたち。
馬を引きずり込もうとして逆に引きずり出されて裁判? にかけられた。
【菊池】松崎の人。
庭作りの名人。
珍しい形の石を見つけて持って帰ろうとしたが持って帰れなかった。
【菊池菊蔵】和野の人。
狐に化かされて餅を取られた。
【菊池松之丞】飯豊の人。
傷寒(腸チフス)を病んでいたとき幽体離脱して死んだ父や息子と会った。
【菊池弥之助】笛が上手い。
境木峠(さかいげとうげ)で謎の声をかけられた。
【ケセネ】米、アワその他の穀物。
【狐】雉撃ちの鉄砲に土をこめたり、妻の夢に入り込み夫を騙そうとしたり、死体を操ったりする。
【ゴンゲサマ】神楽舞の組ごとにひとつずつ備えられている木彫りの像。
獅子頭に似たタイプ。
火伏せに霊験がある。
【コンセサマ】男根に似せられている神体はオコマサマと似ている。
【佐々木嘉兵衛】山女を撃ち殺し髪を奪ったが山男に取り返された。
【佐々木鏡石】佐々木喜善。
遠野の不思議話を柳田國男に教えてくれた人。
祖母の姉は魔法に通じていた。
【ザシキワラシ】いると家が栄える。
神として扱われている。
遠野を代表する話のひとつ。
【サムトの婆】寒戸にいた娘だが山男にさらわれたらしい。
ある嵐の夜少しだけ顔を現した。
【猿のふったち】わりと人に似ていて好色。
女性を覗いたりする。
毛皮には松ヤニを塗り砂をつけているので防弾チョッキになっている。
【サンズ縄】魔除けとしている場所の周りを囲む。
【蜃気楼】山田ではたびたび蜃気楼が見られる。
蛟とか大蛤のしわざとよく言われる。
【大同】旧家。
オクナイサマやオシラサマをまつっている。
寝ているとおどされたりする。
神様のいたずらかもしれない。
【田尻丸吉】子どもの頃幽霊に出会った。
【ダンノハナ】近くに相対する蓮台野(でんだらの)があり六十を超えるとそこに追いやられる。
日中は里で農作業などやって稼ぎ夜は戻る。
野に出ることを「ハカダチ」、戻ることを「ハカアガリ」と言う。
【天狗】大男たち。
オオイワの上で金の勘定をしていた。
【天狗森】若者が天狗に相撲をしかけたが負けたうえに後に手足を抜き取られて死んだ。
【遠野】平地。
原野。
当時、石狩の平野よりも人口密度が低かったらしい。
【遠野三山】早池峰、六角牛山、石神。
若い女神が住まうという。
【鳥御前】元南部男爵家の鷹匠。
遠野の山々に明るい。
不思議な男女に出会ってちょっとからかったら最終的に死ぬことになった。
【ドンドハレ】昔話の最後に言う言葉。
【新田乙蔵/にった・おとぞう】深山の伝説をやく知っていたが臭かったので聞きに来る人は少なかった。
【白鹿/はくろく】神とも言われている。
嘉兵衛爺が撃つと白い石だった。
【離森/はなれもり】燐寸の軸工場があった長者屋敷にけらけら女っぽいのが来たり、従業員を操って連れ出したりする女が出たりした。
【笛吹峠】山女や山男が出るらしい。
【福二】土淵村の助役、北川清の弟。
婿に行った先で大津波に遭い妻と子を失うがある夜遠い便所に行こうとして死んだ妻とその死後の夫と出逢う。
【経立/ふったち】年を経た獣が怪しい能力を身につけ怪異を起こす。
【曲り家】人の住まいと馬小屋がL字形に合体した形の家。
【マヨイガ】山中で出くわす立派な家。
何かしら持ち出すといいことがある。
小国の三浦家の主人の妻が出会ったが何も取らずに帰ると後にわざわざ椀を送ってきた。
【柳田國男】著者。
【山男】ときおり里の娘をさらい生まれた子は食べてしまう。
外国人説も聞いたことはあります。
【山女】山男にさらわれた人間の女かも。
おおむね神隠しにあったとされる。
それとは別に妖怪としての山女もいるような感じもする。
【山神】顔が赤い。
逢い引きを邪魔されたら仕返しするし、人に占いの術や読心術を授けたりする。
【山口孫左衛門】家に童女のザシキワラシが二人いた。
学がある。
キツネと親しくなった。
【山口村の吉兵衛】山女に遭遇して寝込み死んでしまった。
【ヤマハハ】山姥のこと。
若い娘を誘拐したりする。
【雪女】遠野の雪女は童子をあまた引き連れているそうだ。
【六部】全国を行脚する僧。
行者。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
原作柳田国男の聞き語りを?マンガで描き起こした新作
妖怪絵巻
素朴な民話そのままである
無限に連なる起承転結の曖昧な?自然界を写し取った素直な表現である
相変わらず絵がモノを言う奥深く
読み方でそれぞれが自分なりに受け取れる
義経時代の歴史から?地理あるいは地域の文化などの情報盛り沢山
全部で119話
原作にそって水木さん自身が?各地の現場を訪ねながら描いています
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木しげるさんの作画もあって、ぐぃぐぃと世界観に引き込まれました。
沢山のお話が短編で入っており、河童、座敷童、山女等いろいろ登場します。
ハッピーエンドはあまりありませんが、これからも語り継がれていくべきお話だと思います。
民俗学というと難しく感じますが、初心者でも読みやすいと思います。
個人的にはもっともっと評価されて欲しい一冊。
2010.02.14 日本経済新聞に掲載されました。
2010.03.14 朝日新聞「本の舞台裏」で紹介されました。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
この本は記念すべき年に水木しげるが遠野物語をコミック化したもの。
妖怪界の両巨頭、柳田国男と水木しげるの超コラボレーションです。
水木しげるが遠野物語に独自の視点を加え、独特なキャラクターを生み出しています。
1話1話がコンパクトに凝縮され過ぎている感もありますが、遠野物語の魅力が十分に伝わってきました。
また、遠野に関するコラム「2010年、遠野の風景」が数回織り込まれていて、遠野の魅力を伝えています。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木先生の手にかかればハードルがぐんと下がって読みやすく楽しめました。
ここまでバラエティーに富んだ伝承話だとは思っていませんでした。
笑える妖怪もいれば、なんだかもの悲しくなる妖怪も。
時々でてくる台詞「オカチイナ」が妙に癖になります。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
名作はとかく難しくされがちだが、どんどん漫画にして。
柳田国雄ドントハレ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
遠野の記念事業の一環のようですが、惜しむらくはテンポ早めなのでもう少しじっくり読みたかったな
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
原作よりもポップで簡素化しており、読みやすい。
短編も短編ばかりなので、原作を知らないと意味が分からないところがあるかもしれない。
2012/6/13
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
水木しげるを通して遠野物語のいくつかの話を漫画で読める。
水木しげるの妖怪ファンとしては、嬉しい。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
オシラサマ、河童、座敷童、山男に攫われた女たちの物語、栄えた家が没落するさま…。
攫われた女が、30年ぶりに家の戸口まで来てそのまま山に帰る様子などなんとも物悲しい。
現実的には事故死や誘拐、口減らしといった哀しい話が妖怪譚として伝わっているのだろうと考察されています。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
震災後の遠野はどうなっているんだろう。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
遠野の風景や自然やそこに棲む人や妖怪?が活き活きと感じられる。
水木さん本人が語り手として時々登場するのも面白い。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
水木しげるを通して遠野物語のいくつかの話を漫画で読める。
水木しげるの妖怪ファンとしては、嬉しい。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
でも、水木ワールドが全開してしまい、「遠野物語」の良さが薄れてしまったような。
遠野物語はビジュアル化せずに文字か語りで想像を膨らませながら読むのがベストかもしれない。
満足度★★★
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
この本は記念すべき年に水木しげるが遠野物語をコミック化したもの。
妖怪界の両巨頭、柳田国男と水木しげるの超コラボレーションです。
水木しげるが遠野物語に独自の視点を加え、独特なキャラクターを生み出しています。
1話1話がコンパクトに凝縮され過ぎている感もありますが、遠野物語の魅力が十分に伝わってきました。
また、遠野に関するコラム「2010年、遠野の風景」が数回織り込まれていて、遠野の魅力を伝えています。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
たまたま図書館で見かけたので読んでみたが、原作とイメージがかなり違うので違和感がある。
文語体が苦手な人には良いかもしれない。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
名作はとかく難しくされがちだが、どんどん漫画にして。
柳田国雄ドントハレ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
1910年に柳田國男氏が発表した「遠野物語」を、水木しげる氏が怪談漫画で表現した一冊。
このような民話が、確かに残っていてもおかしくない土地だなぁと感じました。
夜真っ暗で、歩くの怖かったです(笑)。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木先生の手にかかればハードルがぐんと下がって読みやすく楽しめました。
ここまでバラエティーに富んだ伝承話だとは思っていませんでした。
笑える妖怪もいれば、なんだかもの悲しくなる妖怪も。
時々でてくる台詞「オカチイナ」が妙に癖になります。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
かつて柳田國男が集めた東北・遠野に残る物語。
水木しげるが実地を巡りつつ描き起こした妖怪交じりの漫画集。
説話でも訓話でもなく、「どこそこに住む何某が、こんな不思議な出来事に遭遇した」という話が続く、本当にあった話を人から聞いているような不思議な気持ちになってくる。
水木しげるの漫画絵を見るのは久しぶりだが、独特の迫力があってとても面白い。
ウォッチがなくても、妖怪は妖怪。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木しげるさんの作画もあって、ぐぃぐぃと世界観に引き込まれました。
沢山のお話が短編で入っており、河童、座敷童、山女等いろいろ登場します。
ハッピーエンドはあまりありませんが、これからも語り継がれていくべきお話だと思います。
民俗学というと難しく感じますが、初心者でも読みやすいと思います。
個人的にはもっともっと評価されて欲しい一冊。
2010.02.14 日本経済新聞に掲載されました。
2010.03.14 朝日新聞「本の舞台裏」で紹介されました。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
震災後の遠野はどうなっているんだろう。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
原作柳田国男の聞き語りを?マンガで描き起こした新作
妖怪絵巻
素朴な民話そのままである
無限に連なる起承転結の曖昧な?自然界を写し取った素直な表現である
相変わらず絵がモノを言う奥深く
読み方でそれぞれが自分なりに受け取れる
義経時代の歴史から?地理あるいは地域の文化などの情報盛り沢山
全部で119話
原作にそって水木さん自身が?各地の現場を訪ねながら描いています
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
読んだのは、遥か昔で、内容を忘れてしまった。
漫画見ながら、やはり思い出せなかった。
アホですな。
遠野物語
不思議な話がたくさんあり興味深いです。
また、合間に挟まれる遠野に関するコラムもおもしろいです。
遠野に行ってみたくなります。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
オシラサマ、河童、座敷童、山男に攫われた女たちの物語、栄えた家が没落するさま…。
攫われた女が、30年ぶりに家の戸口まで来てそのまま山に帰る様子などなんとも物悲しい。
現実的には事故死や誘拐、口減らしといった哀しい話が妖怪譚として伝わっているのだろうと考察されています。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
(一)水木しげるさんの絵柄は遠野物語に合っています。
また、読み較べてはないけど原作に忠実なようです。
著者自身の合いの手が入ったりします。
(二)ひとつひとつの話はあっさりしています。
(三)三十年ほど前遠野に行ったことがありますがそのときすでにわりと観光地化して不思議な雰囲気はありませんでした。
とはいうものの陽光に輝く郊外の田園風景はのんびりした気分になれましたし、夜歩いているとたしかに怖いだろうなと思えるくらいなにもない感じでした。
いまはどうなっているでしょう?
■遠野物語についての簡単なメモ■
【安倍貞任/あべのさだとう】朝敵認定されているが東北では英雄だった。
遠野にはその伝説が多く残されている。
早池峰の安倍が城という岩には今でも貞任の母が住んでいるらしい。
【雨風祭/あめかぜまつり】男女二体の人形をつくり道の辻まで送り行く。
【石臼】手紙を届けたお礼にもらった。
米粒をひとつ入れると黄金を出す。
妻が欲をかいてだいなしに。
【馬追い鳥】ホトトギスに似て少し大きい。
「アーホー」と鳴く。
飢饉の前兆。
【御犬】狼のこと。
犬のふったち。
【大坊主】餅が好物。
焼けた石を餅と勘違いして食べてしまう。
【大山男】山男のさらにデカいヤツ。
【オクナイサマ】大同と呼ばれる旧家でまつられている。
桑の木を削った神像。
家の神、作の神。
【オコマサマ】神体は男根に似せられている。
コンセサマと似ている。
【オシラサマ】養蚕の神。
遠野を代表する話のひとつ。
娘と通じた馬を殺し首を切り落とすと娘はそれに乗ってどこかに行ったという有名な話。
なんで養蚕と関わってくるのかいまいち釈然としていないのだけど。
【オット鳥】寂しい声の鳥。
【語り部】昔話を語ってくれる人。
【郭公】姉が芋の固い部分を食べているのはそっちの方が旨いからだと誤解した妹に包丁を立てられた姉が変じた。
それを悔やんだ妹はホトトギスになった。
【河童】遠野を代表する妖怪のひとつ。
遠野の河童は顔が赤いらしい。
常堅寺にはカッパ狛犬もあったらしい。
脚は猿か人間の掌に似ているかたち。
馬を引きずり込もうとして逆に引きずり出されて裁判? にかけられた。
【菊池】松崎の人。
庭作りの名人。
珍しい形の石を見つけて持って帰ろうとしたが持って帰れなかった。
【菊池菊蔵】和野の人。
狐に化かされて餅を取られた。
【菊池松之丞】飯豊の人。
傷寒(腸チフス)を病んでいたとき幽体離脱して死んだ父や息子と会った。
【菊池弥之助】笛が上手い。
境木峠(さかいげとうげ)で謎の声をかけられた。
【ケセネ】米、アワその他の穀物。
【狐】雉撃ちの鉄砲に土をこめたり、妻の夢に入り込み夫を騙そうとしたり、死体を操ったりする。
【ゴンゲサマ】神楽舞の組ごとにひとつずつ備えられている木彫りの像。
獅子頭に似たタイプ。
火伏せに霊験がある。
【コンセサマ】男根に似せられている神体はオコマサマと似ている。
【佐々木嘉兵衛】山女を撃ち殺し髪を奪ったが山男に取り返された。
【佐々木鏡石】佐々木喜善。
遠野の不思議話を柳田國男に教えてくれた人。
祖母の姉は魔法に通じていた。
【ザシキワラシ】いると家が栄える。
神として扱われている。
遠野を代表する話のひとつ。
【サムトの婆】寒戸にいた娘だが山男にさらわれたらしい。
ある嵐の夜少しだけ顔を現した。
【猿のふったち】わりと人に似ていて好色。
女性を覗いたりする。
毛皮には松ヤニを塗り砂をつけているので防弾チョッキになっている。
【サンズ縄】魔除けとしている場所の周りを囲む。
【蜃気楼】山田ではたびたび蜃気楼が見られる。
蛟とか大蛤のしわざとよく言われる。
【大同】旧家。
オクナイサマやオシラサマをまつっている。
寝ているとおどされたりする。
神様のいたずらかもしれない。
【田尻丸吉】子どもの頃幽霊に出会った。
【ダンノハナ】近くに相対する蓮台野(でんだらの)があり六十を超えるとそこに追いやられる。
日中は里で農作業などやって稼ぎ夜は戻る。
野に出ることを「ハカダチ」、戻ることを「ハカアガリ」と言う。
【天狗】大男たち。
オオイワの上で金の勘定をしていた。
【天狗森】若者が天狗に相撲をしかけたが負けたうえに後に手足を抜き取られて死んだ。
【遠野】平地。
原野。
当時、石狩の平野よりも人口密度が低かったらしい。
【遠野三山】早池峰、六角牛山、石神。
若い女神が住まうという。
【鳥御前】元南部男爵家の鷹匠。
遠野の山々に明るい。
不思議な男女に出会ってちょっとからかったら最終的に死ぬことになった。
【ドンドハレ】昔話の最後に言う言葉。
【新田乙蔵/にった・おとぞう】深山の伝説をやく知っていたが臭かったので聞きに来る人は少なかった。
【白鹿/はくろく】神とも言われている。
嘉兵衛爺が撃つと白い石だった。
【離森/はなれもり】燐寸の軸工場があった長者屋敷にけらけら女っぽいのが来たり、従業員を操って連れ出したりする女が出たりした。
【笛吹峠】山女や山男が出るらしい。
【福二】土淵村の助役、北川清の弟。
婿に行った先で大津波に遭い妻と子を失うがある夜遠い便所に行こうとして死んだ妻とその死後の夫と出逢う。
【経立/ふったち】年を経た獣が怪しい能力を身につけ怪異を起こす。
【曲り家】人の住まいと馬小屋がL字形に合体した形の家。
【マヨイガ】山中で出くわす立派な家。
何かしら持ち出すといいことがある。
小国の三浦家の主人の妻が出会ったが何も取らずに帰ると後にわざわざ椀を送ってきた。
【柳田國男】著者。
【山男】ときおり里の娘をさらい生まれた子は食べてしまう。
外国人説も聞いたことはあります。
【山女】山男にさらわれた人間の女かも。
おおむね神隠しにあったとされる。
それとは別に妖怪としての山女もいるような感じもする。
【山神】顔が赤い。
逢い引きを邪魔されたら仕返しするし、人に占いの術や読心術を授けたりする。
【山口孫左衛門】家に童女のザシキワラシが二人いた。
学がある。
キツネと親しくなった。
【山口村の吉兵衛】山女に遭遇して寝込み死んでしまった。
【ヤマハハ】山姥のこと。
若い娘を誘拐したりする。
【雪女】遠野の雪女は童子をあまた引き連れているそうだ。
【六部】全国を行脚する僧。
行者。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
遠野の記念事業の一環のようですが、惜しむらくはテンポ早めなのでもう少しじっくり読みたかったな
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
続石に関しては、完全に人の仕業じゃない笑
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
原著も読みましたが、やはりビジュアルで迫ってくるものは違います。
一般的に遠野物語というと、妖怪がたくさん出てくるイメージですが、実際にはいわゆるキャラクターとしての妖怪はそれほど登場せず、むしろ、どこどこ村の誰さんちの話という具体的なエピソードが中心です。
特に「オチ」がなくてぱっと終わっちゃう話もあって、それが逆に怖かったりしますね。
挿入されているエッセイの内容も充実していて、遠野に行ってみたいなあと思わせる一冊です。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木先生の描かく画も素敵でした。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
で、たまたま古本屋で本作を目にして、これだったらさすがに読めるわ、ってことで入手。
水木作品だし。
で、本作。
物凄くざっくりまとめられているけど、あらましはあらかた掴めた気がするし、これで十分って感じ。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
柳田國男の生家がある町に住んでいながらも、
恥ずかしいことですが原文を読んでいないので、
どこまで忠実に漫画化されたかは分かりませんが、
初心者にもわかりやすくてよいと思います。
「民俗学」と聞くと堅苦しくなるけど、
水木しげるさんの作画によって
とっつきやすくなっているように思います。
河童やザシキワラシの話は有名ですが、
他にもたくさんのお話があり、
これからも語り継いでいくべきものではないかと感じました。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
誠に申し訳ないが原作の遠野物語はお世辞にも面白いものではない。
斯く言う私も見直すきっかけとなったのは京極版のremix&retoldであり他人の力を借りてやっとこのオチのない語り種の良さを感じ取ることが出来た訳である。
で今回見つけた水木サン、まるで柳田翁がこの人が手掛けるために原稿を書いたと言ってもよい程しっくりくる。
漫画の上手さはもちろんのことやはり題材が人と物の怪との共存であれば出色の出来映えは必然だろう。
水木サンが狂言回しとして登場し柳田翁の亡霊と対談するという演出も心憎い。
平たい顔族を戦慄せしめよ??…あれ、オカチイなぁ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
子供の頃に火の鳥読んだのと同じ気持ち。
わからないけど、すごみを感じる
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
原作よりもポップで簡素化しており、読みやすい。
短編も短編ばかりなので、原作を知らないと意味が分からないところがあるかもしれない。
2012/6/13
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
柳田国男×水木しげるの世界。
漫画になっていて読みやすかった。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
物語の最後に水木さんのコメントみたいなのついてるのクスっとしてしまう
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
な一冊。
遠野物語を漫画化?ふざけるな。
誰がやるのさ!
水木先生。
どひゃー!
って感じです。
この企画打ち出した編集は神。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
遠野の風景や自然やそこに棲む人や妖怪?が活き活きと感じられる。
水木さん本人が語り手として時々登場するのも面白い。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
岩手でお世話になった「遠野」
独特の雰囲気が印象的で、生まれも育ちも九州の私からすると遠野はいい意味で、すごく異文化だった!
その原点には昔ばなしがあって、今まで聞いたことのない話もたくさんあった。
今度はコミックじゃなくて、文庫の遠野物語にチャレンジしたい\(^o^)/
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
続石に関しては、完全に人の仕業じゃない笑
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
原著も読みましたが、やはりビジュアルで迫ってくるものは違います。
一般的に遠野物語というと、妖怪がたくさん出てくるイメージですが、実際にはいわゆるキャラクターとしての妖怪はそれほど登場せず、むしろ、どこどこ村の誰さんちの話という具体的なエピソードが中心です。
特に「オチ」がなくてぱっと終わっちゃう話もあって、それが逆に怖かったりしますね。
挿入されているエッセイの内容も充実していて、遠野に行ってみたいなあと思わせる一冊です。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
物語の最後に水木さんのコメントみたいなのついてるのクスっとしてしまう
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
1910年に柳田國男氏が発表した「遠野物語」を、水木しげる氏が怪談漫画で表現した一冊。
このような民話が、確かに残っていてもおかしくない土地だなぁと感じました。
夜真っ暗で、歩くの怖かったです(笑)。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
読んだのは、遥か昔で、内容を忘れてしまった。
漫画見ながら、やはり思い出せなかった。
アホですな。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
この本は記念すべき年に水木しげるが遠野物語をコミック化したもの。
妖怪界の両巨頭、柳田国男と水木しげるの超コラボレーションです。
水木しげるが遠野物語に独自の視点を加え、独特なキャラクターを生み出しています。
1話1話がコンパクトに凝縮され過ぎている感もありますが、遠野物語の魅力が十分に伝わってきました。
また、遠野に関するコラム「2010年、遠野の風景」が数回織り込まれていて、遠野の魅力を伝えています。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
遠野の記念事業の一環のようですが、惜しむらくはテンポ早めなのでもう少しじっくり読みたかったな
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
誠に申し訳ないが原作の遠野物語はお世辞にも面白いものではない。
斯く言う私も見直すきっかけとなったのは京極版のremix&retoldであり他人の力を借りてやっとこのオチのない語り種の良さを感じ取ることが出来た訳である。
で今回見つけた水木サン、まるで柳田翁がこの人が手掛けるために原稿を書いたと言ってもよい程しっくりくる。
漫画の上手さはもちろんのことやはり題材が人と物の怪との共存であれば出色の出来映えは必然だろう。
水木サンが狂言回しとして登場し柳田翁の亡霊と対談するという演出も心憎い。
平たい顔族を戦慄せしめよ??…あれ、オカチイなぁ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
原作柳田国男の聞き語りを?マンガで描き起こした新作
妖怪絵巻
素朴な民話そのままである
無限に連なる起承転結の曖昧な?自然界を写し取った素直な表現である
相変わらず絵がモノを言う奥深く
読み方でそれぞれが自分なりに受け取れる
義経時代の歴史から?地理あるいは地域の文化などの情報盛り沢山
全部で119話
原作にそって水木さん自身が?各地の現場を訪ねながら描いています
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
かつて柳田國男が集めた東北・遠野に残る物語。
水木しげるが実地を巡りつつ描き起こした妖怪交じりの漫画集。
説話でも訓話でもなく、「どこそこに住む何某が、こんな不思議な出来事に遭遇した」という話が続く、本当にあった話を人から聞いているような不思議な気持ちになってくる。
水木しげるの漫画絵を見るのは久しぶりだが、独特の迫力があってとても面白い。
ウォッチがなくても、妖怪は妖怪。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
オシラサマ、河童、座敷童、山男に攫われた女たちの物語、栄えた家が没落するさま…。
攫われた女が、30年ぶりに家の戸口まで来てそのまま山に帰る様子などなんとも物悲しい。
現実的には事故死や誘拐、口減らしといった哀しい話が妖怪譚として伝わっているのだろうと考察されています。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木しげるさんの作画もあって、ぐぃぐぃと世界観に引き込まれました。
沢山のお話が短編で入っており、河童、座敷童、山女等いろいろ登場します。
ハッピーエンドはあまりありませんが、これからも語り継がれていくべきお話だと思います。
民俗学というと難しく感じますが、初心者でも読みやすいと思います。
個人的にはもっともっと評価されて欲しい一冊。
2010.02.14 日本経済新聞に掲載されました。
2010.03.14 朝日新聞「本の舞台裏」で紹介されました。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
でも、水木ワールドが全開してしまい、「遠野物語」の良さが薄れてしまったような。
遠野物語はビジュアル化せずに文字か語りで想像を膨らませながら読むのがベストかもしれない。
満足度★★★
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
震災後の遠野はどうなっているんだろう。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
柳田国男×水木しげるの世界。
漫画になっていて読みやすかった。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)
水木しげるを通して遠野物語のいくつかの話を漫画で読める。
水木しげるの妖怪ファンとしては、嬉しい。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
原作よりもポップで簡素化しており、読みやすい。
短編も短編ばかりなので、原作を知らないと意味が分からないところがあるかもしれない。
2012/6/13
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
子供の頃に火の鳥読んだのと同じ気持ち。
わからないけど、すごみを感じる
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
で、たまたま古本屋で本作を目にして、これだったらさすがに読めるわ、ってことで入手。
水木作品だし。
で、本作。
物凄くざっくりまとめられているけど、あらましはあらかた掴めた気がするし、これで十分って感じ。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
遠野の風景や自然やそこに棲む人や妖怪?が活き活きと感じられる。
水木さん本人が語り手として時々登場するのも面白い。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木先生の描かく画も素敵でした。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
たまたま図書館で見かけたので読んでみたが、原作とイメージがかなり違うので違和感がある。
文語体が苦手な人には良いかもしれない。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
名作はとかく難しくされがちだが、どんどん漫画にして。
柳田国雄ドントハレ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
柳田國男の生家がある町に住んでいながらも、
恥ずかしいことですが原文を読んでいないので、
どこまで忠実に漫画化されたかは分かりませんが、
初心者にもわかりやすくてよいと思います。
「民俗学」と聞くと堅苦しくなるけど、
水木しげるさんの作画によって
とっつきやすくなっているように思います。
河童やザシキワラシの話は有名ですが、
他にもたくさんのお話があり、
これからも語り継いでいくべきものではないかと感じました。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
水木先生の手にかかればハードルがぐんと下がって読みやすく楽しめました。
ここまでバラエティーに富んだ伝承話だとは思っていませんでした。
笑える妖怪もいれば、なんだかもの悲しくなる妖怪も。
時々でてくる台詞「オカチイナ」が妙に癖になります。
遠野物語
不思議な話がたくさんあり興味深いです。
また、合間に挟まれる遠野に関するコラムもおもしろいです。
遠野に行ってみたくなります。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
な一冊。
遠野物語を漫画化?ふざけるな。
誰がやるのさ!
水木先生。
どひゃー!
って感じです。
この企画打ち出した編集は神。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
(一)水木しげるさんの絵柄は遠野物語に合っています。
また、読み較べてはないけど原作に忠実なようです。
著者自身の合いの手が入ったりします。
(二)ひとつひとつの話はあっさりしています。
(三)三十年ほど前遠野に行ったことがありますがそのときすでにわりと観光地化して不思議な雰囲気はありませんでした。
とはいうものの陽光に輝く郊外の田園風景はのんびりした気分になれましたし、夜歩いているとたしかに怖いだろうなと思えるくらいなにもない感じでした。
いまはどうなっているでしょう?
■遠野物語についての簡単なメモ■
【安倍貞任/あべのさだとう】朝敵認定されているが東北では英雄だった。
遠野にはその伝説が多く残されている。
早池峰の安倍が城という岩には今でも貞任の母が住んでいるらしい。
【雨風祭/あめかぜまつり】男女二体の人形をつくり道の辻まで送り行く。
【石臼】手紙を届けたお礼にもらった。
米粒をひとつ入れると黄金を出す。
妻が欲をかいてだいなしに。
【馬追い鳥】ホトトギスに似て少し大きい。
「アーホー」と鳴く。
飢饉の前兆。
【御犬】狼のこと。
犬のふったち。
【大坊主】餅が好物。
焼けた石を餅と勘違いして食べてしまう。
【大山男】山男のさらにデカいヤツ。
【オクナイサマ】大同と呼ばれる旧家でまつられている。
桑の木を削った神像。
家の神、作の神。
【オコマサマ】神体は男根に似せられている。
コンセサマと似ている。
【オシラサマ】養蚕の神。
遠野を代表する話のひとつ。
娘と通じた馬を殺し首を切り落とすと娘はそれに乗ってどこかに行ったという有名な話。
なんで養蚕と関わってくるのかいまいち釈然としていないのだけど。
【オット鳥】寂しい声の鳥。
【語り部】昔話を語ってくれる人。
【郭公】姉が芋の固い部分を食べているのはそっちの方が旨いからだと誤解した妹に包丁を立てられた姉が変じた。
それを悔やんだ妹はホトトギスになった。
【河童】遠野を代表する妖怪のひとつ。
遠野の河童は顔が赤いらしい。
常堅寺にはカッパ狛犬もあったらしい。
脚は猿か人間の掌に似ているかたち。
馬を引きずり込もうとして逆に引きずり出されて裁判? にかけられた。
【菊池】松崎の人。
庭作りの名人。
珍しい形の石を見つけて持って帰ろうとしたが持って帰れなかった。
【菊池菊蔵】和野の人。
狐に化かされて餅を取られた。
【菊池松之丞】飯豊の人。
傷寒(腸チフス)を病んでいたとき幽体離脱して死んだ父や息子と会った。
【菊池弥之助】笛が上手い。
境木峠(さかいげとうげ)で謎の声をかけられた。
【ケセネ】米、アワその他の穀物。
【狐】雉撃ちの鉄砲に土をこめたり、妻の夢に入り込み夫を騙そうとしたり、死体を操ったりする。
【ゴンゲサマ】神楽舞の組ごとにひとつずつ備えられている木彫りの像。
獅子頭に似たタイプ。
火伏せに霊験がある。
【コンセサマ】男根に似せられている神体はオコマサマと似ている。
【佐々木嘉兵衛】山女を撃ち殺し髪を奪ったが山男に取り返された。
【佐々木鏡石】佐々木喜善。
遠野の不思議話を柳田國男に教えてくれた人。
祖母の姉は魔法に通じていた。
【ザシキワラシ】いると家が栄える。
神として扱われている。
遠野を代表する話のひとつ。
【サムトの婆】寒戸にいた娘だが山男にさらわれたらしい。
ある嵐の夜少しだけ顔を現した。
【猿のふったち】わりと人に似ていて好色。
女性を覗いたりする。
毛皮には松ヤニを塗り砂をつけているので防弾チョッキになっている。
【サンズ縄】魔除けとしている場所の周りを囲む。
【蜃気楼】山田ではたびたび蜃気楼が見られる。
蛟とか大蛤のしわざとよく言われる。
【大同】旧家。
オクナイサマやオシラサマをまつっている。
寝ているとおどされたりする。
神様のいたずらかもしれない。
【田尻丸吉】子どもの頃幽霊に出会った。
【ダンノハナ】近くに相対する蓮台野(でんだらの)があり六十を超えるとそこに追いやられる。
日中は里で農作業などやって稼ぎ夜は戻る。
野に出ることを「ハカダチ」、戻ることを「ハカアガリ」と言う。
【天狗】大男たち。
オオイワの上で金の勘定をしていた。
【天狗森】若者が天狗に相撲をしかけたが負けたうえに後に手足を抜き取られて死んだ。
【遠野】平地。
原野。
当時、石狩の平野よりも人口密度が低かったらしい。
【遠野三山】早池峰、六角牛山、石神。
若い女神が住まうという。
【鳥御前】元南部男爵家の鷹匠。
遠野の山々に明るい。
不思議な男女に出会ってちょっとからかったら最終的に死ぬことになった。
【ドンドハレ】昔話の最後に言う言葉。
【新田乙蔵/にった・おとぞう】深山の伝説をやく知っていたが臭かったので聞きに来る人は少なかった。
【白鹿/はくろく】神とも言われている。
嘉兵衛爺が撃つと白い石だった。
【離森/はなれもり】燐寸の軸工場があった長者屋敷にけらけら女っぽいのが来たり、従業員を操って連れ出したりする女が出たりした。
【笛吹峠】山女や山男が出るらしい。
【福二】土淵村の助役、北川清の弟。
婿に行った先で大津波に遭い妻と子を失うがある夜遠い便所に行こうとして死んだ妻とその死後の夫と出逢う。
【経立/ふったち】年を経た獣が怪しい能力を身につけ怪異を起こす。
【曲り家】人の住まいと馬小屋がL字形に合体した形の家。
【マヨイガ】山中で出くわす立派な家。
何かしら持ち出すといいことがある。
小国の三浦家の主人の妻が出会ったが何も取らずに帰ると後にわざわざ椀を送ってきた。
【柳田國男】著者。
【山男】ときおり里の娘をさらい生まれた子は食べてしまう。
外国人説も聞いたことはあります。
【山女】山男にさらわれた人間の女かも。
おおむね神隠しにあったとされる。
それとは別に妖怪としての山女もいるような感じもする。
【山神】顔が赤い。
逢い引きを邪魔されたら仕返しするし、人に占いの術や読心術を授けたりする。
【山口孫左衛門】家に童女のザシキワラシが二人いた。
学がある。
キツネと親しくなった。
【山口村の吉兵衛】山女に遭遇して寝込み死んでしまった。
【ヤマハハ】山姥のこと。
若い娘を誘拐したりする。
【雪女】遠野の雪女は童子をあまた引き連れているそうだ。
【六部】全国を行脚する僧。
行者。
水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペ
岩手でお世話になった「遠野」
独特の雰囲気が印象的で、生まれも育ちも九州の私からすると遠野はいい意味で、すごく異文化だった!
その原点には昔ばなしがあって、今まで聞いたことのない話もたくさんあった。
今度はコミックじゃなくて、文庫の遠野物語にチャレンジしたい\(^o^)/