「病棟は、楽しいよ」(吾妻)度を越した飲酒でアルコール依存症になってしまい、担ぎ込まれた通称『アル中病棟』。
入院してわかったお酒の怖さ。
そこで出会ったひとくせもふたくせもある患者や医者たち。
かわいくて厳しいナースたち。
そしてウソのようで本当の、驚くべきエピソードの数々。
そこから著者はいかにして、アルコール依存症から抜けだしたのか?30万部ベストセラー『失踪日記』から執筆8年、満を持しての続編。
ここでしか見られない限定特典を収録した、電子書籍版。
「緻密な描写。
ギャグマンガ家ならではの客観的な視線。
『失踪日記』以上にすごい作品です」──とり・みき(マンガ家)●単行本カバー裏 リアル「セルフケア自己評価表」(入院前・現在)を収録●【電子書籍限定特典】・カバーイラスト案1・カバーイラスト案2・カバーイラスト原画【目次】イントロダクションアル棟1 女王様のティーパーティ 【いんたーみっしょん】クマさんと焼きそばアル棟2 教育プログラム 【いんたーみっしょん】散髪アル棟3 主治医アル棟4 自治会 【いんたーみっしょん】レク 【いんたーみっしょん】佐山さんの朝食アル棟5 スリー・ミーティング 【いんたーみっしょん】のんびり黒田さんアル棟6 続スリー・ミーティング 【いんたーみっしょん】トイレの黒田さんアル棟7 面会日 【いんたーみっしょん】やさしい松崎さんアル棟8 去る人・帰る人 【いんたーみっしょん】メモ帳アル棟9 歯科検診 【いんたーみっしょん】バリウムの日アル棟10 王将戦 【いんたーみっしょん】玉子焼きアル棟11 素面の我が家アル棟12 引越し 【いんたーみっしょん】見しらぬ鳥 【いんたーみっしょん】蕎麦屋アル棟13 ちょっとキレる 【いんたーみっしょん】エロスとタナトスアル棟14 さらば浅野アル棟15 クイズ大会 【いんたーみっしょん】自治会引き継ぎアル棟16 夜のミーティング 【いんたーみっしょん】御木本さんのカード 【いんたーみっしょん】ミニラ事件アル棟17 再び教育プログラムアル棟18 外泊日 【いんたーみっしょん】薬か酒か 【いんたーみっしょん】秋津君ふたたびアル棟19 誰のための断酒アル棟20 AAミーティング 【いんたーみっしょん】AAなんて…アル棟21 拘禁ストレスアル棟22 Cミーティングアル棟23 深大寺レクアル棟24 治療ミーティングアル棟25 心の空洞 【いんたーみっしょん】排便儀式アル棟26 外泊アル棟27 退院対談 とり・みき×吾妻ひでお生れ出づる乾き「セルフケア自己評価表」失踪日記2 アル中病棟 電子書籍限定特典
失踪日記

コメント
失踪日記2 アル中病棟
吾妻ひでお自身が、アル中になって、アル中病棟に入院した話が描かれている。
実体験ってこともあるけど、ものすごい情報量。
だけど、わかりやすくアル中のハウトゥが説明されており、しかも漫画としておもしろいのだ。
これはかなりのはなれ業だと。
出てくる登場人物が一人ひとり、そんな深く描かれていなくて、病棟でこんな人いました~的な切り口が、なんだかともてリアル。
またこの軽いタッチもいいのかもしれない。
そして、病棟や街にいる主人公を引いたところからの絵がけっこう出てくるのだが、この絵を見ているだけで単純に楽しいし、世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな生活があるんだなぁ~とぼんやりと考えました。
絵の力だと思います。
また、アル中病棟でも最後は、学園青春モノみたいに、ささやかな卒業があるんです。
そしてこれからどうしようか~と終わるラストシーンを読んだときに、自分は感動してこれは名作だ!
と確信したことがやけに記憶に残っていて、素敵な漫画体験ができたっとことだと思う。
失踪日記2 アル中病棟
少し懐かしいですね。
アルコール依存症になると本当に眠れなくなるし、飲酒欲求なんかの手の振るえもあんな感じでした。
睡眠薬も全然効いてくれないです。
半笑いで読みましたが、本当にあんな感じの生活をしていましたっけ。
アル中はこの世の喜劇、その後の悲劇。
失踪日記2 アル中病棟
我が家にも、アル中予備軍が居り。
イネイブラー、共依存に、ならないように、気をつけんと
失踪日記2 アル中病棟
自らすらも突き放した描写力。
何より読んでる側が「面白い」と言う感想で終われるところ。
テーマも内容も重いはずなのに。
失踪日記2 アル中病棟
アル中の症状って、禁断症状よりも肝臓とか身体に大きく影響するイメージがあったけれど、それよりも精神的なダメージが大きいんですね。
そして回復するために強靭な精神力も求められるんだと。
何度も病院に戻ってくる人たちが少なくない、退院後一年間の断酒成功率は2割程度…薬物と違って普通に手に入れられることが日々沢山仕掛けられたトラップのようになってるんでしょうね…
最後、吾妻さんは退院しますが、バスを降りての「不安だなー 大丈夫なのか?俺…」という呟きと、見上げた空の暗さが読んだあとにモヤモヤを残します。
退院したからってハッピーエンドにはならない、それがアル中っていう病の恐ろしさなんだよ、と言われてるように感じました。
失踪日記2 アル中病棟
前作失踪日記にすっかりはまって手に取ったが、
個人的には前作のほうが好みだった。
多様性と意外性に起因するものだろうと思う。
本作はアル中に特化しており、前作でも一部取り上げられていた分、新鮮味が薄れているから。
とはいえ、濃ゆいアル中の話にクラクラしたことは確かである。
失踪日記2 アル中病棟
2022年”本”(漫画)95冊目。
失踪日記2 アル中病棟
失踪日記よりは楽に読めた。
病棟の様子、個性的な面々が緻密に記されている。
失踪日記2 アル中病棟
そういう奇妙な共通点を持つ人々の共同生活、という面で、名作「刑務所の中」に通じる面白さがある。
アル中治療体験記としても秀逸な出来なので、医療関係者やアル中の方だけでなく多くの人におすすめできる良書。
失踪日記2 アル中病棟
自分の体験を結構赤裸々に描いて、笑えるような悲しような興味深いマンガになりました。
失踪日記2 アル中病棟
鈴木成一の装幀力のなせる技か。
ビールを飲みつつ読む。
それってどうなんだろう? この人のマンガは画風が昔なつかしくて好きだ。
そして偉そうでないところも。
失踪日記 2 アル中病棟
吾妻ひでお先生の過去の作品が今後も電子書籍化されることを強く願っています。
失踪日記2 アル中病棟
もっとぶっちゃけて欲しかった。
編集から止められたんだろか?
発売日に届いたが、奥付が第2版になってた
失踪日記2 アル中病棟
http://boketen.seesaa.net/article/407566745.htmlアルコール依存症病棟からの、迫真のルポルタージュ
名作『失踪日記』から八年、吾妻ひでおが書きあげた『アル中病棟』。
精神病院の一角に設けられたアル中・アルコール依存症専用の病棟での、3ヶ月間の入院体験が描かれる。
それにしてもなんでこんなに時間がかかったのだろう。
とり・みきとの巻末対談でも、『失踪日記』がでてすぐに描きはじめたと言っているから、丸々八年かけたわけだ。
失踪日記2 アル中病棟
医療提供者目線ではなく当事者目線で書かれているためとても面白かった。
漫画なためにサクサク読めるしなにより絵柄が好み。
失踪日記2 アル中病棟
一般受けはしないでしょうが、アル中を知る意味でも吾妻ひでおと言うかつて一時代を築いた天才の現在を知ると言う意味でも貴重な一冊ではないかと。
失踪日記2 アル中病棟
吾妻先生の描くナースがカワイクてしょうがない。
失踪日記2 アル中病棟
今までアル中というものに対するイメージはステレオタイプしか持っていなかったが、実際にどういうものなのか、ということがわかる。
HONZでの紹介により。
(700)
失踪日記2 アル中病棟
中での暮らしや入所者の雰囲気
またアル中患者の心情なども全て詳しく描写されている
失踪日記2 アル中病棟
私も子供の頃に
作品を読んだ記憶がある。
その人気漫画家が仕事を放り出して失踪。
自殺未遂、路上生活、
肉体労働、そしてアルコールに溺れ、家族に入院させられるまでを
描いたのが前作『失踪日記』だった。
本書は『失踪日記』の終わりの方で「続きはまた」と書かれていた
アルコール中毒治療の病棟での日々を綴ったものである。
あ、
勿論、漫画です。
入院生活を送るなかで体験した治療内容や、他の入院患者を
観察した描写なのだが、禁断症状やら鬱に晒されながらよくぞ
これだけ記憶していたなと思う。
依存症からの脱却って辛いと思うし、その治療の過程でも
しんどいことがたくさんあったと思うんだ。
でも、それを作品
として昇華出来てしまうのって凄いわ。
作品として出版される以前の初稿の段階ではもっと暗い話に
なっていたそうだが、決定稿でも十分に辛い部分は伝わって
来る。
それを、吾妻氏の作風が緩和しているんじゃないかな。
入院中に外泊許可が出て自宅に帰るシーンもいいのだが、
やっぱりラストの退院して帰宅するシーンは読んでいる方
もなんだかほっとする。
尚、吾妻氏は今でも断酒に取り組んでいる。
これは一生、
努力しなきゃいけないんだろうな。
失踪日記2 アル中病棟
知り合いから「先生ものすごく律儀にリプライくれるよ」と聞いていたのだけど本当だった。
作中「完全主義者は身を滅ぼす」と自分に言い聞かせてるシーンを見て、あの時のことを思い出した。
かの名著「失踪日記」のあと7年もかかって完成したという本書は、先生が遂にアルコール依存治療のため医療保護入院することになった病棟での生活が丁寧に描かれている。
作品中では病棟の人々、日常、治療のプロセス、そして依存症のメカニズムなどなど、外から見ているのではわからない様々なものごとが記されており、ある種体験レポート(と言ってしまうと薄っぺらい表現だけど)的な内容でもある。
AAと断酒会の雰囲気の違いとかも興味深い。
巻末のとり・みき先生との対談でも触れられていたけど、俯瞰の構図や1ページまるまる使った表現など、とても印象的。
登場人物はもちろん個人が特定されないように工夫されてはいるが、なにしろキャラの立ってる愛すべき人たちばかりだ。
依存症が単なる意思の問題などではなくれっきとした「病気」であることを本書は繰り返し訴えかけている。
サイバラさんも言ってたけど、これってほんとにそうでどれだけ強調してもし過ぎることはない。
正しい知識と理解、そして適切な治療。
これにまさるものはないのだ。
付記:個人的には、大好きなたばこおばけがちょこちょこ登場するのが嬉しかった。
失踪日記2 アル中病棟
「実録!
あるこーる白書」と併読を推奨。
1ページ全部使って風景が描れるときに作者の内面が這い出しているようで、ぞわっとする。
失踪日記2 アル中病棟
家族に病院に担ぎ込まれた後の入院生活の話。
自伝なのにやたらと客観的過ぎる表現が怖い。
飲み過ぎないようにしようwww
失踪日記2 アル中病棟
それでも最後のコマに向かう展開は好きだった。
失踪日記2 アル中病棟
ロードムービー的愉しさは減ったが、その分、人々の闇を深く描いている、というところか。
でもやっぱり、人の心がどう転がるかわからない、という怖さと面白さがあるわけで…。
とにかくそこに行かないようにどうすればいいのか。
最後の自販機前でのエピソードまで面白すぎて、そして恐ろしすぎて、全く笑えないのだ。
失踪日記2 アル中病棟
失踪日記も大層な内容だと思いましたがこちらも壮絶。
入院している患者さんたちも一癖もふた癖もありそうな人たちで…良くも悪くも普通じゃないな、と思いました。
が。
人間何が起こるかわからないし他人事じゃないなぁなんて思いながらも読みました。
それにしても一番わかりやすいのは漬物のきゅうりが生のキュウリに戻らないのと一緒、というたとえは非常にわかりやすい。
自営業というか創作で食ってくって大変なんだろうなぁとしみじみしてしまいました。
やりたいことと生きがいを見つけること。
簡単なようで難しい。
とりあえず吾妻先生、頑張れ、という気持ちです。
(だったら図書館で借りないで買ってやれ、って感じですね)
失踪日記2 アル中病棟
なかなか知ることができないアル中の治療を明るくライトに読めるのはいいし、おもしろかったけど、「ふーん」って感じでした。
失踪日記2 アル中病棟
前回のあの超名作を上回るすごさ。
めちゃくちゃ完成度が高い。
マンガ読みなら絶対に押さえとかなきゃいけない、マンガ界の金字塔だと思う。
内容とはまったく関係ないけど、この前著者の写真を見たら、マンガとは全く違ってえ~らいこわもてのおっさんだった。
いやびっくりびっくり。
失踪日記2 アル中病棟
こんなにアル中なのに
けっこう家族に見放されずにいる人がいる
というのが驚きだった
見放されているひともいるが
知っているようで
あんまり知らないアル中の実態がわかる本
失踪日記2 アル中病棟
依存症治療のための入院生活について触れられていたが、
やっと出た、その詳細版。
完全主義者は身を亡ぼす〔p.310〕
当事者全員に当て嵌まるわけではないにしても、この一言で
調子を崩す→何かに縋る→そのせいで更に具合が悪くなる……という、
依存の機制についてズバリと的を射ている気がする。
俯瞰の大ゴマが、
不安あるいは身の置き所のなさを見事に描出しており、マンガ表現として秀逸。
失踪日記2 アル中病棟
一例だけど大きな学び。
ワーカーはあんまり影が濃くないのかななどと思いつつ
失踪日記2 アル中病棟
なんとかして本書を読ませたい。
失踪日記2 アル中病棟
入院生活がじっくり描かれています。
ただ、私には濃厚すぎてマンガとして楽しめませんでした。
失踪日記2 アル中病棟
吾妻ひでお自身が、アル中になって、アル中病棟に入院した話が描かれている。
実体験ってこともあるけど、ものすごい情報量。
だけど、わかりやすくアル中のハウトゥが説明されており、しかも漫画としておもしろいのだ。
これはかなりのはなれ業だと。
出てくる登場人物が一人ひとり、そんな深く描かれていなくて、病棟でこんな人いました~的な切り口が、なんだかともてリアル。
またこの軽いタッチもいいのかもしれない。
そして、病棟や街にいる主人公を引いたところからの絵がけっこう出てくるのだが、この絵を見ているだけで単純に楽しいし、世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな生活があるんだなぁ~とぼんやりと考えました。
絵の力だと思います。
また、アル中病棟でも最後は、学園青春モノみたいに、ささやかな卒業があるんです。
そしてこれからどうしようか~と終わるラストシーンを読んだときに、自分は感動してこれは名作だ!
と確信したことがやけに記憶に残っていて、素敵な漫画体験ができたっとことだと思う。
失踪日記2 アル中病棟
作者が生きることに大変苦悩しながら、表現者として、芸術家として、本物であることを証明した本。
本当に大変な経験をしている中、よくぞここまで自分を客観視して、完成度高い漫画にできるなと。
アルコール中毒は、死に至る病気。
これは以前、西原理恵子の本でも、実体験として、心の底からの叫びとして書かれていて、印象に残っている。
アルコール中毒という病気と折り合いをつけながら生きていかなければいけないのは、我々には想像もつかない恐怖であろう。
そもそも、アルコール中毒の人は、日常の不安から逃れたいという人が多いと思う、その不安と付き合いながら、アルコールの誘惑からも逃れないといけない。
この漫画は、そんなシリアスな現実も、笑いに昇華してしまう。
登場人物たちは、世間とうまくやっていけないアウトサイダーだが、だからこそ人間らしく、活き活きとしているように見える。
(実際は、もっと過酷なんだと思うが。
)
ある意味、吾妻ひでお自体がそちら側にいたからこそ、一定の共感、仲間意識をもっている。
また、批評意識が高く、人をクールに観察していること(客観性をもっていること)の両面がうまい具合に交じっているから、ここまで、エンターテイメントに表現できるのだろう。
つげ義春がギャグ漫画かけたら、こんなだっただろうなという印象。
失踪日記2 アル中病棟
アル中症状とかにまず驚いた。
お酒で幻覚・幻聴があるとは。
どれだけ恐ろしい病なのかが知って驚愕。
怖すぎる。
入院して断酒しても、一年後には8割の人が再度飲んでしまうらしい。
中々抜け出せない深い闇のようです。
入院患者たちのキャラクターも面白いし、知られざる実態にふれられてとても興味深かった。
これは魂の本です。
同じように作者実際に獄中で過ごした体験を書いた漫画、『刑務所の中』(花輪和一)もすごく面白いのでオススメです。
崔洋一監督が映画化していて、そちらも必見です。
失踪日記2 アル中病棟
病院に入院している間の出来事について書いてある。
巻末にとり・みきとの対談が載っていて、「だから一概にアルコール依存症を責められないだろうっていうのが、どうしてもあるんですよね。
自分の中に。
」とある。
現実は辛くて、救われるよすがが欲しい、それがマンガだったりアルコールだったり、みたいな話なんだけれど、こういうふうに、良い悪いは別として、アルコール依存症っていうのはあるんだ、そういう生き方もあるんだっていうことを認めることって、大事なんじゃないか。
アル中なんてとんでもない、アル中のくせに酒を飲むなんてあり得ない、そんなことが言えるのは、その人がアル中じゃないからで、アル中の人は酒を飲むのにそれなりの必然があるんだろう。
その必然を当事者が認めてやらないと、その上で、「飲まない」という生き方を自分の選択として選び取ることができないんじゃないか。
本当に自分で納得して自分の選択として断酒する、そうじゃないと、断酒なんてとても無理なんじゃないかと思う。
酒をやめるべきだからやめる、やめろって言われるからやめる、それじゃ、人を呪いながら我慢し続けるしかないじゃん。
それじゃ元々つらい現実がさらにつらくなるだけだ。
そうじゃなくて、自分は飲むことも選択できる、でも、◯◯のためにそうじゃない人生を選ぶんだ、そういうところがないと、続かないんじゃないか。
だから、逆説的なんだけど、飲酒を肯定することで初めて断酒って可能なのではなかろうか。
失踪日記2 アル中病棟
ただ、作者本人が自分の実体験を客観的かつコミカルに描いてるので、アル中患者の更生施設ルポとしてはとても面白い。
社会からスリップした人たちの社会にも政治はあるのだな…。
失踪日記2 アル中病棟
前作の失踪日記は壮絶すぎて私には非現実的に思えてしまったが、本作はリアル感があって、やや怖ろしくなってくる。
酒は飲んでも飲まれるな、とはこういうことか…。
お酒が好きな人、時にお酒でストレス解消と癒しを求めてしまう人は一読を。
飲み過ぎないようにしようと、自制のために。
アルコール依存性に関する知識を得たい人は専門家の本が良いだろうが、体験記としては読みごたえばっちり。
失踪日記2 アル中病棟
想像していたより酷くはなかった。
依存症は否認の病気、家族の病気。
酒が埋めていた空虚感を酒以外のなにで埋めるか、それってとても難しい。
日常を生きるって意外に大変。
失踪日記2 アル中病棟
長年の作者のファンとして熱望の続編。
ただし、読後さすがに既視感があり。
衝撃的だった前作の半分も話題にはならなさそうではある。
まあ、作者はそのような色気は考えていないのであろう。
作者は、前作の失踪、本書のアル中の原因ともなったストレス(ギャグ漫画家としての行き詰まり?)への問題が解消されておらず、本書でも時折それが顔を覗かせる(特にラスト)。
アル中病棟と仲間たち(同情できない輩が多いがw)は、作者を極端な問題行動から日常生活へ戻して、ストレスと向き合うスタートラインに再び立たせてくれる安全装置なのだろう。
しかし、本書はタイトル通り、退院後の出来事までは記されていない。
現在、家族(本書は家族の描写が増えていたのが好感)の支援のもと、断酒会、主治医を連係してストレスと付き合っていると信じたい。
・しかし、アル中の肉体的ダメージは恐ろしいな。
作者が、何度もドライドランクに陥ってしまう描写は前作になく印象的だった。
・イスラム国家(お酒原則禁止)では、おっさんたちがすさまじく甘いものを好むが、それはアルコールと同種の脳内快楽物質分泌によるとは納得だ。
・作者の女の人のタッチは、変化し続けている。
?書き込みがかなり増えた。
ナース制服なんかかなり細かい。
?笑ってしまうほど、女の人はすべからく美人に描かれている。
→配慮らしいwナース引率の野川公園レクシーンは、一種のファンタジーである。
?体型が、がっちりグラマーな人が多い(まったく、つるぺた等皆無)
?プロのマンガ家がまんだらけで自分のイラストを売りにいくとは…。
→入院前にも継続的に売りにきていた雰囲気である。
まあ、同人作品だな。
でも、食い詰めた感があるなあ。
失踪日記2 アル中病棟
わらえない話ばかりだが、読む価値ありかと。
アル中のひとは少し考えてから読むかどうか決めたほうがいいのかも。
失踪日記2 アル中病棟
http://boketen.seesaa.net/article/407566745.htmlアルコール依存症病棟からの、迫真のルポルタージュ
名作『失踪日記』から八年、吾妻ひでおが書きあげた『アル中病棟』。
精神病院の一角に設けられたアル中・アルコール依存症専用の病棟での、3ヶ月間の入院体験が描かれる。
それにしてもなんでこんなに時間がかかったのだろう。
とり・みきとの巻末対談でも、『失踪日記』がでてすぐに描きはじめたと言っているから、丸々八年かけたわけだ。
失踪日記2 アル中病棟
私も子供の頃に
作品を読んだ記憶がある。
その人気漫画家が仕事を放り出して失踪。
自殺未遂、路上生活、
肉体労働、そしてアルコールに溺れ、家族に入院させられるまでを
描いたのが前作『失踪日記』だった。
本書は『失踪日記』の終わりの方で「続きはまた」と書かれていた
アルコール中毒治療の病棟での日々を綴ったものである。
あ、
勿論、漫画です。
入院生活を送るなかで体験した治療内容や、他の入院患者を
観察した描写なのだが、禁断症状やら鬱に晒されながらよくぞ
これだけ記憶していたなと思う。
依存症からの脱却って辛いと思うし、その治療の過程でも
しんどいことがたくさんあったと思うんだ。
でも、それを作品
として昇華出来てしまうのって凄いわ。
作品として出版される以前の初稿の段階ではもっと暗い話に
なっていたそうだが、決定稿でも十分に辛い部分は伝わって
来る。
それを、吾妻氏の作風が緩和しているんじゃないかな。
入院中に外泊許可が出て自宅に帰るシーンもいいのだが、
やっぱりラストの退院して帰宅するシーンは読んでいる方
もなんだかほっとする。
尚、吾妻氏は今でも断酒に取り組んでいる。
これは一生、
努力しなきゃいけないんだろうな。
失踪日記2 アル中病棟
家族に病院に担ぎ込まれた後の入院生活の話。
自伝なのにやたらと客観的過ぎる表現が怖い。
飲み過ぎないようにしようwww
失踪日記2 アル中病棟
といっても、10年ぐらい経ってますね。
前作に引き続き、自身の経験をギャグ漫画にしています。
普通?に生きていると知ることのない、アル中という病気や、病院のこと、治療のことを知ることができる貴重な漫画だと思います。
前作よりは、病気や病院の話なので、ある程度以上の正確性が求められるからか、面白味のところが少ない感じがしますね。
しかしアル中は怖い。
失踪日記2 アル中病棟
気を付ける気を付けないの問題なのかはわからないが。
吾妻ひでおのタッチのおかげで内容的な暗さは緩和されてた気がする。
失踪日記2 アル中病棟
(というか、もう出ないかと諦めていた)
前作のラスト、「アル中病棟編」を拡大し、その続きも書いた、というかんじ。
前作同様のシニカルな笑いや、じわじわくる表現がたくさんあって、とても楽しめた。
でも、他のひとも言っているように、前作の超然とした雰囲気はへって、暗い内容になっている。
(作家の苦労がしのばれます)
いろんなひとがいるんだなー。
いろんな世界があるんだなーと単純に楽しめるけれど・・。
作中一番笑ったのは、精神病棟と合体した騒ぎのくだり。
「アル中の一番嫌なところを見た気がします」という看護長の言葉も笑ったけど、それに対するアル中な人々の怒りの声。
「アル中なめんな!
」
「酒飲むぞ、コラ!
」
そして、アル中の人々は、酒はやめてもたばこはやめられない、というフレーズも・・・。
依存って、深いものなんだなあ・
相互にあるもので、その底には幼児期の環境の影響があり、さらにはそれはたぶん経済的な安定の有無が関わっている・・・。
犯罪の背景には貧困があるということ。
それは物質的にだけでなく、精神的に人間を追い詰める、ということ。
そんなことまで思ってしまった。
失踪日記2 アル中病棟
買ってからパラパラ拾い読みしていたが、ちゃんと最初から腰を据えて読もうと、大阪から東京に向かう新幹線の車中で向かい合う。
成程。
アル中って内臓の病気じゃなくて、精神科なんだな。
知ってはいたけれど、再度認識を改める。
幾つか壮絶な話もあるけれど、吾妻ひでおの丸っこい絵柄に救われる印象。
このマンガに出てくるキャラクターの本人を見たら、ああ、この人かと思うんだろうなあ。
ギャグタッチなのに実在感がある。
嫌な奴と吾妻さんがいっている杉野もそんなに嫌な奴には見えないんだよね。
作者の感想とは別に、マンガに客観性があるってことかな。
野川沿いの散歩道とか、野川公園、深大寺と知っている場所が多く、M鷹、C布、F中と知っている地名が沢山。
断酒会とかAAとか知らないことも多かった。
まあ、世話になることはないだろうけど。
たぶん。
あと、ナースの女性が可愛らしく描かれていて、それも救いになっていると思う。
吾妻さんのマンガは高校生の頃に少年チャンピオンなどで読んでいた。
それから、35年位かな。
失踪日記も含めて、まさかこういう作品を読むとは思っていなかったな。
失踪日記2 アル中病棟
前作失踪日記にすっかりはまって手に取ったが、
個人的には前作のほうが好みだった。
多様性と意外性に起因するものだろうと思う。
本作はアル中に特化しており、前作でも一部取り上げられていた分、新鮮味が薄れているから。
とはいえ、濃ゆいアル中の話にクラクラしたことは確かである。
失踪日記2 アル中病棟
少し懐かしいですね。
アルコール依存症になると本当に眠れなくなるし、飲酒欲求なんかの手の振るえもあんな感じでした。
睡眠薬も全然効いてくれないです。
半笑いで読みましたが、本当にあんな感じの生活をしていましたっけ。
アル中はこの世の喜劇、その後の悲劇。
失踪日記2 アル中病棟
鬱陶しく押し付けられる解り易い悲劇も喜劇も無く、漂う虚無感に「ハハ、だよね」と笑う感触。
失踪日記2 アル中病棟
アル中になってもたら好きな酒も飲まれへんようになる、て、なんて厳しい闘いなんだろう。
失踪日記2 アル中病棟
2022年”本”(漫画)95冊目。
失踪日記2 アル中病棟
「実録!
あるこーる白書」と併読を推奨。
1ページ全部使って風景が描れるときに作者の内面が這い出しているようで、ぞわっとする。
失踪日記2 アル中病棟
吾妻先生の描くナースがカワイクてしょうがない。
失踪日記2 アル中病棟
清潔感のある病院で、精神科としてはそこそこ名の通った病院である。
とはいえ、3か月といっても入院は辛いだろうと思う。
筆者はさすがプロで面白おかしく描いているが、相当の苦しみだったと推測する。
前作にもまして表現がリアルで、勿論アル中にはならぬよう自重を誓った次第である(笑)
失踪日記2 アル中病棟
それにしても作者の冷静な観察力は凄い。
失踪日記2 アル中病棟
我が家にも、アル中予備軍が居り。
イネイブラー、共依存に、ならないように、気をつけんと
失踪日記2 アル中病棟
入院中にイライラするとか、他人の退院期日に嫉妬っぽい感情を抱くとか、そういうところをぼかさずに書いちゃうくらいには、今は俯瞰視されているんだなぁと。
アル中については、ぼんやりと知っている部分がありつつ、わからないことも多く。
AAについてとかは、いくつか疑問点があったので、その辺が解消してすっきり。
アル中にならずにお酒を我慢するのは自分でもできると思うけど、アル中になってからお酒を我慢するのは段違い。
アル中病棟の様子も、かなりわかりやすかったです。
おかげさまで、今後はイメージしやすくなりました。
あと、幻覚が出る時の状態も、興味深かったのです。
今までは、「幻覚が出るから恐ろしい」っていう精神状態だと思っていたんだけど、「恐ろしいから幻覚が出る」っていう順序なのかなぁと。
その発想は今までなかったので。
新しい発見もたくさんありつつの、興味深い本でした。
情報量が多くて、わかりやすくて、読みやすかったので、また一から読み直しますー。
失踪日記2 アル中病棟
一般受けはしないでしょうが、アル中を知る意味でも吾妻ひでおと言うかつて一時代を築いた天才の現在を知ると言う意味でも貴重な一冊ではないかと。
失踪日記2 アル中病棟
さすがだ。
入院生活がなんなら楽しそうにすら思えてしまう描写に、却って恐怖を感じた。
失踪日記2 アル中病棟
医療提供者目線ではなく当事者目線で書かれているためとても面白かった。
漫画なためにサクサク読めるしなにより絵柄が好み。
失踪日記2 アル中病棟
今までアル中というものに対するイメージはステレオタイプしか持っていなかったが、実際にどういうものなのか、ということがわかる。
HONZでの紹介により。
(700)
失踪日記2 アル中病棟
単純によく書き込まれた別の世界の話として面白いのだけど、時折実はそんなに遠い世界の話ではないというのに気づかされて、背筋がゾッとしたりする。
前作「失踪日記」から8年かかったというのも頷けるヴォリュームと密度です。
失踪日記2 アル中病棟
前著が8年前ということだったので久方ぶりの第二弾というか、アル中入院日誌と読み替えても良いかもしれない。
前著は漫画家がアルコール依存症となり、失踪してホームレスになったりする話(実話)だった。
当時、読んだときは衝撃的だった。
今回は入院生活。
依存症の治療に関わっているものにとっては納得できる話ばかりで、今まで、この手の本は重い本が多かったが、この本は漫画で心に入りやすい。
入院してから退院までの心理変化も納得しやすい。
他の入院患者に対しての観察眼など、さすが漫画家とも思える。
実際に病気になった人への教育の副読本と使えると思うし、治療者にも読んでもらいたいと思われる本。
失踪日記2 アル中病棟
* 「アル中病棟」は、長男が買ってくれたの♪ 私、吾妻せんせの「失踪日記」 関連がすきで、けっこうしょっちゅう読んでいた。
それで新刊みて、コレはママがすきなやつだ。
て、思って買ってきたんだって(^^)
* 「失踪日記」 は、せんせがホームレスしてたときのお話。
今回のは、アル中専門病院に入院してたときのお話。
どちらもタッチが軽くて面白いんだけど、アル中のほうが、ときどき胸につきん、ってくるものがあったな。
* ホームレスしてても、やり直すことできるけど、だいすきなお酒を、一生飲めないからだなってしまったこと、取り返しのつかないことになってしまったこと。
面白おかしいエピソードの中にふいにこうゆう独白はさまれるから、ハッとなってずん、てくる。
* どうでもいいけど、初めて子供に買ってもらった本が「アル中」 の本て…。
* 吾妻せんせは、ネットでエゴサーチとかやりそうもないけど、
もしご覧なっていらしゃったら、
大変おもしろかったです、先生が、
大変な思いをしながらお酒を断っていらしゃる事、
ステキだな、がんばれって思います。
そして楽しい時間を、本当にありがとうございました(^^)
失踪日記2 アル中病棟
漫画でほのぼのとしたイラスト、軽いタッチで描かれているから読み進められたものの、文章で淡々と書きつられていたら読むのが辛いだろう。
それくらい実態は壮絶なことがよく分かった。
アルコール依存症、治療後再飲酒することなく社会復帰出来る確率はわずか20%のようだ。
それ以外の人は、肝臓壊して亡くなるか、行方不明か、再入院か。
担当のうち、片方は断酒に成功し、仕事も始め、社会復帰に向けて着々と進んでるケース。
もう一方は、過去に入院歴あるものの、再飲酒に走り、かれこれ10年以上依存しているケース。
20%に入れるよう、支援していきたい。
失踪日記2 アル中病棟
すごい記憶力だと思った。
あと、病棟の人たちが意外と吾妻ひでおを知らないこともちょっと驚き。
失踪日記2 アル中病棟
支援の仕方について考えさせられた。
読み応えあり
前作よりかはシュールギャグ風の捉え方が減っていて暗い内容が多いが読ませる本。
失踪日記2 アル中病棟
「失踪日記」から、続くドキュメンタリーです。
単純に、吾妻 ひでおの新作が読めるのがうれしいなぁと思います。
しかも、マンガ!
そして、これ、傑作だと思います。
「失踪日記」は、個人的なことが中心になるお話でしたが、今回は、人と人とが一緒に生きるということを考えさせるお話でした。
なんで、アル中になるのか、なんでスリップするのかというと、やっぱり、さみしいからなんだろうなぁと思います。
人間関係煩わしいと思いつつも、誰かがいないとやっていけない。
そういう感じが、伝わってくるなぁ。
そして、アル中病棟でも、人間関係に悩んだりする。
でも、そういうのが、人の幸せにはつながっている気がします。
わたしは、アルコールは飲まない(飲めない)ので、その誘惑とかはわからないけど、ついつい食べ過ぎてしまったりするのも、根底には、さびさがあるような気がします。
こうやって、今まで知らなかった世界を知ることで、今まで偏見をもって見ていたものを見直せることもあるかもしれません。
失踪日記2 アル中病棟
赤裸々なノンフィクションなので「続編」というには憚られる……ので、「続き」。
アルコール依存症の作者が送った入院生活が描かれているのだが、内容はかなり悲惨。
可愛らしい絵柄とギャグ混じりの解説、生々しい感情を極力排した描写で、読み物として成立させているのがすごい。
絵柄が、デフォルメされているのに緻密というのと同様、描かれている内容も、一見さらっと明るく書いているけれどよく考えるととても恐ろしい。
お酒が好きでついつい毎晩飲んでしまう、なんていう人にはとてもお勧めの一冊。
失踪日記2 アル中病棟
自分の内面についてじぃと見つめるでもなく、ただ、淡々と作品としてこの本を仕上げた精神力はさすがギャグ漫画家であると思う。
ストーリー漫画家であったら、物語にしてしまい「よい話」になってしまったんじゃなかろうか。
アルコール依存症からの回復は20%程度に留まる。
つまりそれは、何度も何度も再発するということを示している。
出てくる人たちは当たり前のように普通なのにどこかおかしい(おかしいというと失礼なのかもしれないし、漫画的な誇張もあるのだろうけれど)。
特別な理由があるから、アルコール依存症になったのではなく、アルコールを飲み続けるうちに依存症になってしまった。
アルコールが無い生活を感柄レ無くなったというのが近いんだろうか。
眠れない……というのは本当に恐ろしいことなんだろうな、と感じた。
失踪日記2 アル中病棟
割と重そうなテーマだが、漫画というスタイルのせいかコミカルに感じる。
退院直後の「不安だなー、大丈夫なのか?俺…」って
何かわかるなぁと感じた。
失踪日記2 アル中病棟
読みごたえがあって一気に読んでしまいました!
アル中の怖さを思い知れました!
吾妻先生!
描いてくださりありがとうございました!
(笑)
先生がアル中の末期すぎて、酒を身体が受け付けず、飲んでも吐いて飲んでも吐いてしてるところや
便が(硬くて?)出なくて苦しむところも面白かったですが(←ひどい(笑))
一番大笑いしたのは「吾妻日出夫でわからなきゃ吾妻ひでおも知らんと思う…」という先生のつらいところでした!
(笑)
断酒頑張ってください!
応援してます!
♪
失踪日記2 アル中病棟
失踪日記よりは楽に読めた。
病棟の様子、個性的な面々が緻密に記されている。
失踪日記2 アル中病棟
巻末の対談で、とり・みきさんがいみじくも言っているとおり、「いいことも悪いことも等価に書かれて」いて「赤裸々なんですけど露悪的でない」。
そして「あらゆる人の人生が等価に書かれている」。
これは本当に希有なことだと思う。
いやもう、これ以上の評はないです。
「失踪日記」の最後の章にあった、アル中病棟入院時の日々が、絶妙な距離感で詳しく描かれている。
何故かやたらえらそうな人、爽やかなイケメン青年、イヤなやつ、ラブラブカップル、まあ実にいろんな人がいる。
みんなアル中なんだけど…。
吾妻師匠の漫画には自分のキャラ「アーさん」がよく登場するけれど、巻末の対談で「それはすごく救いになっている」と言っていた。
「もうひとつの現実を描いているような…。
こういう漫画のような世界に行きたい」と。
ものを書いている人は大なり小なりそういうところがあるんだろうな。
失踪日記2 アル中病棟
登場人物が皆おかしく、話としては面白いが実際に会うと、自分には耐えられないかもしれない。
失踪日記2 アル中病棟
これを勧めるドクター最高!
図書館で、借りて。
著者が体験したアルコール病棟での出来事が読みやすく描かれている。
調布が地元なので病院の近辺は知っているところが多くそんなところもより想像しやすい内容だったのかも。
全体が面白おかしく描かれているから、入院生活の苦痛さ、依存症者の苦悩などつい忘れてしまう。
時たま出てくるそんな苦悩の描写で我に帰る。
そもそも病棟内の掃除や配膳、下膳を患者がやっているのおかしな話。
精神科病院は国のルールで看護士や医者が通常の病院より少なくていいっていう特例があるからそうなってしまっているんだと思う。
リハビリ、生活力の向上が目的なんて言うのは言い訳でしょ。
リハビリ病院でそんな患者の身の回りのことを患者にさせますか??
日本の精神医療の歴史は悲惨だったけれどまだまだそれを引きずって、つらい環境が続いている。
世界の最下位ランクを抜けられる日はいつ来ることか…
でもそんな病院内にもどうにかしたい想いを持って日々頑張っているスタッフはたくさんいて、そんな人たちを私は応援したい!
シアナマイドは現在はあまり出されないと聞きました。
断酒会やAAは機会があれば見学に行きたい。
百聞は一見にしかず!
失踪日記2 アル中病棟
パワフルな一冊。
分析的なことは全部とりみきとの対談で言われてしまった。
確かに、時々挟まれる1ページ1コマの効果は抜群。
足元がぐらっとくる。
あと、とりみきが背景を書いたコマは、なんとなく判ります。
失踪日記2 アル中病棟
自分の体験を結構赤裸々に描いて、笑えるような悲しような興味深いマンガになりました。
失踪日記2 アル中病棟
アルコール中毒は脳の病気で云々ともっともらしく言うが結局その人の性格を否定していては元も子もない。
しかしそのような暗い影も作者によってうっすらと晴らしてくれているのが何とも幸いだ。
その力を持ちぜひアルコール依存症からも脱してもらいたい。
失踪日記2 アル中病棟
しかし吾妻ひでおの、女性のをかわいく描く才能は図抜けてますね。
失踪日記2 アル中病棟
そういう奇妙な共通点を持つ人々の共同生活、という面で、名作「刑務所の中」に通じる面白さがある。
アル中治療体験記としても秀逸な出来なので、医療関係者やアル中の方だけでなく多くの人におすすめできる良書。
失踪日記2 アル中病棟
でも、病院にいる人達はみんなあっけらかんとして、何だか楽しそうなのが不思議だ。
失踪日記2 アル中病棟
中での暮らしや入所者の雰囲気
またアル中患者の心情なども全て詳しく描写されている
失踪日記2 アル中病棟
知り合いから「先生ものすごく律儀にリプライくれるよ」と聞いていたのだけど本当だった。
作中「完全主義者は身を滅ぼす」と自分に言い聞かせてるシーンを見て、あの時のことを思い出した。
かの名著「失踪日記」のあと7年もかかって完成したという本書は、先生が遂にアルコール依存治療のため医療保護入院することになった病棟での生活が丁寧に描かれている。
作品中では病棟の人々、日常、治療のプロセス、そして依存症のメカニズムなどなど、外から見ているのではわからない様々なものごとが記されており、ある種体験レポート(と言ってしまうと薄っぺらい表現だけど)的な内容でもある。
AAと断酒会の雰囲気の違いとかも興味深い。
巻末のとり・みき先生との対談でも触れられていたけど、俯瞰の構図や1ページまるまる使った表現など、とても印象的。
登場人物はもちろん個人が特定されないように工夫されてはいるが、なにしろキャラの立ってる愛すべき人たちばかりだ。
依存症が単なる意思の問題などではなくれっきとした「病気」であることを本書は繰り返し訴えかけている。
サイバラさんも言ってたけど、これってほんとにそうでどれだけ強調してもし過ぎることはない。
正しい知識と理解、そして適切な治療。
これにまさるものはないのだ。
付記:個人的には、大好きなたばこおばけがちょこちょこ登場するのが嬉しかった。
失踪日記2 アル中病棟
もっとぶっちゃけて欲しかった。
編集から止められたんだろか?
発売日に届いたが、奥付が第2版になってた
失踪日記2 アル中病棟
前回の続編といえど、全く違うかのように一ページが濃厚。
「依存」のメカニズムが図解で実体験を元に描いているので、そのへん興味ある人はぜひぜひ。
失踪日記2 アル中病棟
やはり吾妻ひでおは天才だ。
天才はこうしてのたうちまわって傑作を世に産み出していくのだなぁ。
失踪日記2 アル中病棟
表情ものびやかで、あとたまに挟まれる心象風景っぽい風景も好き。
「失踪日記」の中で触れられていたアルコール依存症の治療のために入院していたアル中病棟での生活を描いた作品。
何時起床→ラジオ体操→○○ミーティング、とか本当に細かく書いてある。
失踪日記のような物語性は薄いものの、あの鬱のぬいぐるみとか幻覚の感じとか、全くこういうことに関する知識がない人が読んでもわかりやすいんじゃないかと思う。
看護師さんがみんなかわいかった。
失踪日記2 アル中病棟
それでも最後のコマに向かう展開は好きだった。
失踪日記2 アル中病棟
吾妻ひでお先生の著書。
飲みすぎ、お酒依存でアルコール依存症となってアルコール依存症専門病棟に入院された吾妻ひでお先生の実体験をわかりやすくまとめた良書です。
アルコール依存症とひと言にいっても、アルコール依存症にきっかけやアルコール依存症の重症度は人それぞれ。
アルコール依存症の実態を暗い気持ちにならずに明るく楽しく学べる貴重な一冊。
失踪日記2 アル中病棟
自らすらも突き放した描写力。
何より読んでる側が「面白い」と言う感想で終われるところ。
テーマも内容も重いはずなのに。
失踪日記2 アル中病棟
中身は題名通り,慢性的なアル中となった吾妻ひでおが体験した病院での治療生活を描いたもの.
様々なアル中の恐怖や患者たちの凄絶さをコミカルな画風とデフォルメ化されたキャラで非常に読みやすく描かれている.高校生どころか小学生に読ませても全く問題ない作品に仕上がっているのは流石の貫禄.
人によっては投げっぱなしの終わりに見えるのかもしれないがまだ存命の作者の退院までを描いた作品なのだからこれが正しい終わり方だと思う.
想像していたよりもずっと読みやすかったので前作,失踪日記も手を出したい.
失踪日記2 アル中病棟
鈴木成一の装幀力のなせる技か。
ビールを飲みつつ読む。
それってどうなんだろう? この人のマンガは画風が昔なつかしくて好きだ。
そして偉そうでないところも。
失踪日記 2 アル中病棟
吾妻ひでお先生の過去の作品が今後も電子書籍化されることを強く願っています。
失踪日記2 アル中病棟
しかし、それが冷静な目線で描かれた、笑いで構成での圧巻の300ページ超の大ボリューム。
前作失踪日記の続きを時系列順に、色々な登場人物を通しながらアル中を描いてる。
アル中には何が起き、自身では何が判らないのか。
淡々と語られる事で笑いと恐怖が襲ってくる。
自殺絡みの記述がとても生々しい。
実現できない自殺をなんどもおこなう精神状態は心が凍る。
この様な漫画が描ける人でもその様な陳腐な思考に陥ってしまうのは恐ろしい。
失踪日記2 アル中病棟
アル中の症状って、禁断症状よりも肝臓とか身体に大きく影響するイメージがあったけれど、それよりも精神的なダメージが大きいんですね。
そして回復するために強靭な精神力も求められるんだと。
何度も病院に戻ってくる人たちが少なくない、退院後一年間の断酒成功率は2割程度…薬物と違って普通に手に入れられることが日々沢山仕掛けられたトラップのようになってるんでしょうね…
最後、吾妻さんは退院しますが、バスを降りての「不安だなー 大丈夫なのか?俺…」という呟きと、見上げた空の暗さが読んだあとにモヤモヤを残します。
退院したからってハッピーエンドにはならない、それがアル中っていう病の恐ろしさなんだよ、と言われてるように感じました。