NHKTVドラマ化原作、完全版で登場!
フランス文化勲章シュヴァリエ受章の漫画家・谷口ジロー氏が、世界に「発見」されることになった名作が、初の全エピソード収録&カラーページ再現の完全版として登場!
本作は2020年4月〜2021年3月まで、NHK BS4K8Kにて初のテレビドラマ化がなされ、大好評放送中です!
(主演:井浦新、田畑智子)今回の完全版では、以下の4点が大きな特長です。
★初のB5サイズで刊行。
カラーページも完全再現。
★2010年にLOUIS VUITTONが刊行した「TOKYO CITY GUIDE2011」に描き下ろされた『歩くひと』の特別編を初邦訳・全世界で初めて単行本に収録。
★映画監督・是枝裕和氏が初めて谷口ジローについて書いた寄稿文を掲載(書き下ろし)★購入特典として「別冊読本 谷口ジローが『歩くひと』を描いた日々」を収録。
連載当時の著者「近況報告」や、担当編集者が当時を振り返る文章等を掲載。
驚くほど精緻に描かれた原稿をゆったりと堪能できる、美しく奥深い本に仕上がりました。
『孤独のグルメ』(原作:久住昌之)にも連なる作品世界をご堪能ください。
歩くひと 完全版

コメント
歩くひと 完全版
すべて心地よい作品。
少し前の郊外(モデルは清瀬市だそう)の景色や人の姿も懐かしい。
このゆったりした紙の本が何とも言えない。
なお、最後のフランスなど欧州で出されたものはちょっと読みにくいのは右からよむ日本式になれてしまったせいか?説明的なものも不要だろうと思うが、西欧人には必要なのかもしれない。
歩くひと 完全版
だから『孤独のグルメ』も、『散歩もの』もある面では神レベルで好き。
…なんだけど、人物の絵柄が好みでないせいか、「大好きです」とプラカードを掲げたい気持ちにまでなれないのが正直なところ。
また、最近オノナツメばかり読んで女性が描く(理想の)男ばかり見ていたため、「歩くひと」からほのかに薫ってくるリアル(?)なオヤジ臭さに思わずたじろいだ。
でも風景の絵はとても緻密できれいで、全体の空気感というか、この余白をへたに音楽で埋めないでほしいと願いたくなる「間」みたいなもの、読んでいるだけで夏の日差しや雨の匂いが感じられるところなど、さすがの一言。
歩くひと 完全版
記憶を掘り起こす犬を友として。
歩くひと 完全版
美しい風景や驚くような出来事に出会うわけでもない。
淡々と近所を歩く。
それだけなのに、心が豊かになる。
緻密に書き込まれた絵と極力そぎ落とされたセリフが、人生の愛おしさを語りかける。
路地を抜ける、よしずを買って帰る、雨の中を歩く、海を見に行く。
何もないからいい、歩いているだけだからいい。
私も外へ出て歩いてみよう。
歩くひと 完全版
某国営放送でTVドラマ化されたのを機会にこの原作が完全版として刊行されたようだ。
完全版というよりも、B5サイズのコデックス装でカラーページも完全再現された豪華版である。
それ故、価格も豪華。
また、2011年にLOUIS VUITTONが刊行した『TOKYO CITY GUIDE2011』に描き下ろされた『歩くひと』の特別編が単行本に初収録されている。
さらに別冊読本が挟み込まれていたのには驚いた。
TVドラマには興味は無いが、谷口ジローのファンとしては『千年の翼、百年の夢 豪華版』や『カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代』と共に手元に置いて読みたい作品である。
全て読み切り短編で、ストーリーは単純、可愛い奥さんを持つ、少々小太りで眼鏡をかけた主人公が街を歩き、その土地や風景を観察しながら小さな発見をするというものだ。
セリフもト書きも極端に少なく、はっきり言って素晴らしい絵を味わうための漫画という感じなのだ。
もう少し詳しく説明すれば、谷口ジローの緻密な絵と神業のようなスクリーントーン・ワークと選び抜かれた淡い色を浸かった彩色による表現力が兎に角素晴らしい。
それをゆっくりと味わえるだけで至福の時を感じる。
特にこの『歩くひと』の場合は、黒よりも白い余白の方が多く、無駄な線を入れていないのが良いのである。
残念ながら谷口ジローは2017年に急逝し、素晴らしい作品を楽しむ機会を失ってしまった。
恐らく日本漫画界に於いて、谷口ジローのような才能は二度と登場しないのではないかと思う。
本体価格2,500円
★★★★★
歩くひと 完全版
谷口ジローのルポ的漫画はまだ乗り切れないところがある。
また歳をとってから読もうか。
歩くひと 完全版
歩くひとは歩くこと自体を楽しむ。
通い慣れた道でも、たまには違う路地を選んでみる。
そんな日常の風景を瑞々しく切り取った、谷口ジローにしか描けない名作。
歩くひと 完全版
タイトル通り、妻と2人で暮らす40歳くらいの男がひたすら適度に自然が残る町中を歩くだけの作品なのだが、ここまで静的なマンガというのは初めて読んだ・・・といっていいくらい、日常生活の静けさに溢れている。
17つの話で構成されているが、各話にストーリー的なつながりは全くないし、それぞれの話の中でも特に明確なストーリーというものは存在しない。
何せ幾つかの話においては、全くセリフすら登場しないのだから。
ただ一人の男が町中を歩き続け、自然の風景やそこで暮らす人々の営みに出会いながら、妻が暮らす自宅へと帰っていく。
その静けさへのこだわりは正直若干の恐ろしさすらあり、極めて平和なマンガであるにもかかわらず一種の前衛性すら感じてしまった。
歩くひと 完全版
タイトル通り、妻と2人で暮らす40歳くらいの男がひたすら適度に自然が残る町中を歩くだけの作品なのだが、ここまで静的なマンガというのは初めて読んだ・・・といっていいくらい、日常生活の静けさに溢れている。
17つの話で構成されているが、各話にストーリー的なつながりは全くないし、それぞれの話の中でも特に明確なストーリーというものは存在しない。
何せ幾つかの話においては、全くセリフすら登場しないのだから。
ただ一人の男が町中を歩き続け、自然の風景やそこで暮らす人々の営みに出会いながら、妻が暮らす自宅へと帰っていく。
その静けさへのこだわりは正直若干の恐ろしさすらあり、極めて平和なマンガであるにもかかわらず一種の前衛性すら感じてしまった。
歩くひと 完全版
だから『孤独のグルメ』も、『散歩もの』もある面では神レベルで好き。
…なんだけど、人物の絵柄が好みでないせいか、「大好きです」とプラカードを掲げたい気持ちにまでなれないのが正直なところ。
また、最近オノナツメばかり読んで女性が描く(理想の)男ばかり見ていたため、「歩くひと」からほのかに薫ってくるリアル(?)なオヤジ臭さに思わずたじろいだ。
でも風景の絵はとても緻密できれいで、全体の空気感というか、この余白をへたに音楽で埋めないでほしいと願いたくなる「間」みたいなもの、読んでいるだけで夏の日差しや雨の匂いが感じられるところなど、さすがの一言。
歩くひと 完全版
歩くひとは歩くこと自体を楽しむ。
通い慣れた道でも、たまには違う路地を選んでみる。
そんな日常の風景を瑞々しく切り取った、谷口ジローにしか描けない名作。
歩くひと 完全版
美しい風景や驚くような出来事に出会うわけでもない。
淡々と近所を歩く。
それだけなのに、心が豊かになる。
緻密に書き込まれた絵と極力そぎ落とされたセリフが、人生の愛おしさを語りかける。
路地を抜ける、よしずを買って帰る、雨の中を歩く、海を見に行く。
何もないからいい、歩いているだけだからいい。
私も外へ出て歩いてみよう。
歩くひと 完全版
すべて心地よい作品。
少し前の郊外(モデルは清瀬市だそう)の景色や人の姿も懐かしい。
このゆったりした紙の本が何とも言えない。
なお、最後のフランスなど欧州で出されたものはちょっと読みにくいのは右からよむ日本式になれてしまったせいか?説明的なものも不要だろうと思うが、西欧人には必要なのかもしれない。
歩くひと 完全版
某国営放送でTVドラマ化されたのを機会にこの原作が完全版として刊行されたようだ。
完全版というよりも、B5サイズのコデックス装でカラーページも完全再現された豪華版である。
それ故、価格も豪華。
また、2011年にLOUIS VUITTONが刊行した『TOKYO CITY GUIDE2011』に描き下ろされた『歩くひと』の特別編が単行本に初収録されている。
さらに別冊読本が挟み込まれていたのには驚いた。
TVドラマには興味は無いが、谷口ジローのファンとしては『千年の翼、百年の夢 豪華版』や『カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代』と共に手元に置いて読みたい作品である。
全て読み切り短編で、ストーリーは単純、可愛い奥さんを持つ、少々小太りで眼鏡をかけた主人公が街を歩き、その土地や風景を観察しながら小さな発見をするというものだ。
セリフもト書きも極端に少なく、はっきり言って素晴らしい絵を味わうための漫画という感じなのだ。
もう少し詳しく説明すれば、谷口ジローの緻密な絵と神業のようなスクリーントーン・ワークと選び抜かれた淡い色を浸かった彩色による表現力が兎に角素晴らしい。
それをゆっくりと味わえるだけで至福の時を感じる。
特にこの『歩くひと』の場合は、黒よりも白い余白の方が多く、無駄な線を入れていないのが良いのである。
残念ながら谷口ジローは2017年に急逝し、素晴らしい作品を楽しむ機会を失ってしまった。
恐らく日本漫画界に於いて、谷口ジローのような才能は二度と登場しないのではないかと思う。
本体価格2,500円
★★★★★
歩くひと 完全版
谷口ジローのルポ的漫画はまだ乗り切れないところがある。
また歳をとってから読もうか。
歩くひと 完全版
記憶を掘り起こす犬を友として。
歩くひと 完全版
美しい風景や驚くような出来事に出会うわけでもない。
淡々と近所を歩く。
それだけなのに、心が豊かになる。
緻密に書き込まれた絵と極力そぎ落とされたセリフが、人生の愛おしさを語りかける。
路地を抜ける、よしずを買って帰る、雨の中を歩く、海を見に行く。
何もないからいい、歩いているだけだからいい。
私も外へ出て歩いてみよう。
歩くひと 完全版
タイトル通り、妻と2人で暮らす40歳くらいの男がひたすら適度に自然が残る町中を歩くだけの作品なのだが、ここまで静的なマンガというのは初めて読んだ・・・といっていいくらい、日常生活の静けさに溢れている。
17つの話で構成されているが、各話にストーリー的なつながりは全くないし、それぞれの話の中でも特に明確なストーリーというものは存在しない。
何せ幾つかの話においては、全くセリフすら登場しないのだから。
ただ一人の男が町中を歩き続け、自然の風景やそこで暮らす人々の営みに出会いながら、妻が暮らす自宅へと帰っていく。
その静けさへのこだわりは正直若干の恐ろしさすらあり、極めて平和なマンガであるにもかかわらず一種の前衛性すら感じてしまった。
歩くひと 完全版
すべて心地よい作品。
少し前の郊外(モデルは清瀬市だそう)の景色や人の姿も懐かしい。
このゆったりした紙の本が何とも言えない。
なお、最後のフランスなど欧州で出されたものはちょっと読みにくいのは右からよむ日本式になれてしまったせいか?説明的なものも不要だろうと思うが、西欧人には必要なのかもしれない。
歩くひと 完全版
谷口ジローのルポ的漫画はまだ乗り切れないところがある。
また歳をとってから読もうか。
歩くひと 完全版
某国営放送でTVドラマ化されたのを機会にこの原作が完全版として刊行されたようだ。
完全版というよりも、B5サイズのコデックス装でカラーページも完全再現された豪華版である。
それ故、価格も豪華。
また、2011年にLOUIS VUITTONが刊行した『TOKYO CITY GUIDE2011』に描き下ろされた『歩くひと』の特別編が単行本に初収録されている。
さらに別冊読本が挟み込まれていたのには驚いた。
TVドラマには興味は無いが、谷口ジローのファンとしては『千年の翼、百年の夢 豪華版』や『カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代』と共に手元に置いて読みたい作品である。
全て読み切り短編で、ストーリーは単純、可愛い奥さんを持つ、少々小太りで眼鏡をかけた主人公が街を歩き、その土地や風景を観察しながら小さな発見をするというものだ。
セリフもト書きも極端に少なく、はっきり言って素晴らしい絵を味わうための漫画という感じなのだ。
もう少し詳しく説明すれば、谷口ジローの緻密な絵と神業のようなスクリーントーン・ワークと選び抜かれた淡い色を浸かった彩色による表現力が兎に角素晴らしい。
それをゆっくりと味わえるだけで至福の時を感じる。
特にこの『歩くひと』の場合は、黒よりも白い余白の方が多く、無駄な線を入れていないのが良いのである。
残念ながら谷口ジローは2017年に急逝し、素晴らしい作品を楽しむ機会を失ってしまった。
恐らく日本漫画界に於いて、谷口ジローのような才能は二度と登場しないのではないかと思う。
本体価格2,500円
★★★★★
歩くひと 完全版
歩くひとは歩くこと自体を楽しむ。
通い慣れた道でも、たまには違う路地を選んでみる。
そんな日常の風景を瑞々しく切り取った、谷口ジローにしか描けない名作。
歩くひと 完全版
記憶を掘り起こす犬を友として。
歩くひと 完全版
だから『孤独のグルメ』も、『散歩もの』もある面では神レベルで好き。
…なんだけど、人物の絵柄が好みでないせいか、「大好きです」とプラカードを掲げたい気持ちにまでなれないのが正直なところ。
また、最近オノナツメばかり読んで女性が描く(理想の)男ばかり見ていたため、「歩くひと」からほのかに薫ってくるリアル(?)なオヤジ臭さに思わずたじろいだ。
でも風景の絵はとても緻密できれいで、全体の空気感というか、この余白をへたに音楽で埋めないでほしいと願いたくなる「間」みたいなもの、読んでいるだけで夏の日差しや雨の匂いが感じられるところなど、さすがの一言。
歩くひと 完全版
記憶を掘り起こす犬を友として。
歩くひと 完全版
すべて心地よい作品。
少し前の郊外(モデルは清瀬市だそう)の景色や人の姿も懐かしい。
このゆったりした紙の本が何とも言えない。
なお、最後のフランスなど欧州で出されたものはちょっと読みにくいのは右からよむ日本式になれてしまったせいか?説明的なものも不要だろうと思うが、西欧人には必要なのかもしれない。
歩くひと 完全版
美しい風景や驚くような出来事に出会うわけでもない。
淡々と近所を歩く。
それだけなのに、心が豊かになる。
緻密に書き込まれた絵と極力そぎ落とされたセリフが、人生の愛おしさを語りかける。
路地を抜ける、よしずを買って帰る、雨の中を歩く、海を見に行く。
何もないからいい、歩いているだけだからいい。
私も外へ出て歩いてみよう。
歩くひと 完全版
谷口ジローのルポ的漫画はまだ乗り切れないところがある。
また歳をとってから読もうか。
歩くひと 完全版
だから『孤独のグルメ』も、『散歩もの』もある面では神レベルで好き。
…なんだけど、人物の絵柄が好みでないせいか、「大好きです」とプラカードを掲げたい気持ちにまでなれないのが正直なところ。
また、最近オノナツメばかり読んで女性が描く(理想の)男ばかり見ていたため、「歩くひと」からほのかに薫ってくるリアル(?)なオヤジ臭さに思わずたじろいだ。
でも風景の絵はとても緻密できれいで、全体の空気感というか、この余白をへたに音楽で埋めないでほしいと願いたくなる「間」みたいなもの、読んでいるだけで夏の日差しや雨の匂いが感じられるところなど、さすがの一言。
歩くひと 完全版
歩くひとは歩くこと自体を楽しむ。
通い慣れた道でも、たまには違う路地を選んでみる。
そんな日常の風景を瑞々しく切り取った、谷口ジローにしか描けない名作。
歩くひと 完全版
某国営放送でTVドラマ化されたのを機会にこの原作が完全版として刊行されたようだ。
完全版というよりも、B5サイズのコデックス装でカラーページも完全再現された豪華版である。
それ故、価格も豪華。
また、2011年にLOUIS VUITTONが刊行した『TOKYO CITY GUIDE2011』に描き下ろされた『歩くひと』の特別編が単行本に初収録されている。
さらに別冊読本が挟み込まれていたのには驚いた。
TVドラマには興味は無いが、谷口ジローのファンとしては『千年の翼、百年の夢 豪華版』や『カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代』と共に手元に置いて読みたい作品である。
全て読み切り短編で、ストーリーは単純、可愛い奥さんを持つ、少々小太りで眼鏡をかけた主人公が街を歩き、その土地や風景を観察しながら小さな発見をするというものだ。
セリフもト書きも極端に少なく、はっきり言って素晴らしい絵を味わうための漫画という感じなのだ。
もう少し詳しく説明すれば、谷口ジローの緻密な絵と神業のようなスクリーントーン・ワークと選び抜かれた淡い色を浸かった彩色による表現力が兎に角素晴らしい。
それをゆっくりと味わえるだけで至福の時を感じる。
特にこの『歩くひと』の場合は、黒よりも白い余白の方が多く、無駄な線を入れていないのが良いのである。
残念ながら谷口ジローは2017年に急逝し、素晴らしい作品を楽しむ機会を失ってしまった。
恐らく日本漫画界に於いて、谷口ジローのような才能は二度と登場しないのではないかと思う。
本体価格2,500円
★★★★★
歩くひと 完全版
タイトル通り、妻と2人で暮らす40歳くらいの男がひたすら適度に自然が残る町中を歩くだけの作品なのだが、ここまで静的なマンガというのは初めて読んだ・・・といっていいくらい、日常生活の静けさに溢れている。
17つの話で構成されているが、各話にストーリー的なつながりは全くないし、それぞれの話の中でも特に明確なストーリーというものは存在しない。
何せ幾つかの話においては、全くセリフすら登場しないのだから。
ただ一人の男が町中を歩き続け、自然の風景やそこで暮らす人々の営みに出会いながら、妻が暮らす自宅へと帰っていく。
その静けさへのこだわりは正直若干の恐ろしさすらあり、極めて平和なマンガであるにもかかわらず一種の前衛性すら感じてしまった。
歩くひと 完全版
記憶を掘り起こす犬を友として。
歩くひと 完全版
美しい風景や驚くような出来事に出会うわけでもない。
淡々と近所を歩く。
それだけなのに、心が豊かになる。
緻密に書き込まれた絵と極力そぎ落とされたセリフが、人生の愛おしさを語りかける。
路地を抜ける、よしずを買って帰る、雨の中を歩く、海を見に行く。
何もないからいい、歩いているだけだからいい。
私も外へ出て歩いてみよう。
歩くひと 完全版
歩くひとは歩くこと自体を楽しむ。
通い慣れた道でも、たまには違う路地を選んでみる。
そんな日常の風景を瑞々しく切り取った、谷口ジローにしか描けない名作。
歩くひと 完全版
某国営放送でTVドラマ化されたのを機会にこの原作が完全版として刊行されたようだ。
完全版というよりも、B5サイズのコデックス装でカラーページも完全再現された豪華版である。
それ故、価格も豪華。
また、2011年にLOUIS VUITTONが刊行した『TOKYO CITY GUIDE2011』に描き下ろされた『歩くひと』の特別編が単行本に初収録されている。
さらに別冊読本が挟み込まれていたのには驚いた。
TVドラマには興味は無いが、谷口ジローのファンとしては『千年の翼、百年の夢 豪華版』や『カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代』と共に手元に置いて読みたい作品である。
全て読み切り短編で、ストーリーは単純、可愛い奥さんを持つ、少々小太りで眼鏡をかけた主人公が街を歩き、その土地や風景を観察しながら小さな発見をするというものだ。
セリフもト書きも極端に少なく、はっきり言って素晴らしい絵を味わうための漫画という感じなのだ。
もう少し詳しく説明すれば、谷口ジローの緻密な絵と神業のようなスクリーントーン・ワークと選び抜かれた淡い色を浸かった彩色による表現力が兎に角素晴らしい。
それをゆっくりと味わえるだけで至福の時を感じる。
特にこの『歩くひと』の場合は、黒よりも白い余白の方が多く、無駄な線を入れていないのが良いのである。
残念ながら谷口ジローは2017年に急逝し、素晴らしい作品を楽しむ機会を失ってしまった。
恐らく日本漫画界に於いて、谷口ジローのような才能は二度と登場しないのではないかと思う。
本体価格2,500円
★★★★★
歩くひと 完全版
だから『孤独のグルメ』も、『散歩もの』もある面では神レベルで好き。
…なんだけど、人物の絵柄が好みでないせいか、「大好きです」とプラカードを掲げたい気持ちにまでなれないのが正直なところ。
また、最近オノナツメばかり読んで女性が描く(理想の)男ばかり見ていたため、「歩くひと」からほのかに薫ってくるリアル(?)なオヤジ臭さに思わずたじろいだ。
でも風景の絵はとても緻密できれいで、全体の空気感というか、この余白をへたに音楽で埋めないでほしいと願いたくなる「間」みたいなもの、読んでいるだけで夏の日差しや雨の匂いが感じられるところなど、さすがの一言。
歩くひと 完全版
すべて心地よい作品。
少し前の郊外(モデルは清瀬市だそう)の景色や人の姿も懐かしい。
このゆったりした紙の本が何とも言えない。
なお、最後のフランスなど欧州で出されたものはちょっと読みにくいのは右からよむ日本式になれてしまったせいか?説明的なものも不要だろうと思うが、西欧人には必要なのかもしれない。
歩くひと 完全版
谷口ジローのルポ的漫画はまだ乗り切れないところがある。
また歳をとってから読もうか。
歩くひと 完全版
タイトル通り、妻と2人で暮らす40歳くらいの男がひたすら適度に自然が残る町中を歩くだけの作品なのだが、ここまで静的なマンガというのは初めて読んだ・・・といっていいくらい、日常生活の静けさに溢れている。
17つの話で構成されているが、各話にストーリー的なつながりは全くないし、それぞれの話の中でも特に明確なストーリーというものは存在しない。
何せ幾つかの話においては、全くセリフすら登場しないのだから。
ただ一人の男が町中を歩き続け、自然の風景やそこで暮らす人々の営みに出会いながら、妻が暮らす自宅へと帰っていく。
その静けさへのこだわりは正直若干の恐ろしさすらあり、極めて平和なマンガであるにもかかわらず一種の前衛性すら感じてしまった。
歩くひと 完全版
記憶を掘り起こす犬を友として。
歩くひと 完全版
だから『孤独のグルメ』も、『散歩もの』もある面では神レベルで好き。
…なんだけど、人物の絵柄が好みでないせいか、「大好きです」とプラカードを掲げたい気持ちにまでなれないのが正直なところ。
また、最近オノナツメばかり読んで女性が描く(理想の)男ばかり見ていたため、「歩くひと」からほのかに薫ってくるリアル(?)なオヤジ臭さに思わずたじろいだ。
でも風景の絵はとても緻密できれいで、全体の空気感というか、この余白をへたに音楽で埋めないでほしいと願いたくなる「間」みたいなもの、読んでいるだけで夏の日差しや雨の匂いが感じられるところなど、さすがの一言。
歩くひと 完全版
美しい風景や驚くような出来事に出会うわけでもない。
淡々と近所を歩く。
それだけなのに、心が豊かになる。
緻密に書き込まれた絵と極力そぎ落とされたセリフが、人生の愛おしさを語りかける。
路地を抜ける、よしずを買って帰る、雨の中を歩く、海を見に行く。
何もないからいい、歩いているだけだからいい。
私も外へ出て歩いてみよう。
歩くひと 完全版
谷口ジローのルポ的漫画はまだ乗り切れないところがある。
また歳をとってから読もうか。
歩くひと 完全版
すべて心地よい作品。
少し前の郊外(モデルは清瀬市だそう)の景色や人の姿も懐かしい。
このゆったりした紙の本が何とも言えない。
なお、最後のフランスなど欧州で出されたものはちょっと読みにくいのは右からよむ日本式になれてしまったせいか?説明的なものも不要だろうと思うが、西欧人には必要なのかもしれない。
歩くひと 完全版
タイトル通り、妻と2人で暮らす40歳くらいの男がひたすら適度に自然が残る町中を歩くだけの作品なのだが、ここまで静的なマンガというのは初めて読んだ・・・といっていいくらい、日常生活の静けさに溢れている。
17つの話で構成されているが、各話にストーリー的なつながりは全くないし、それぞれの話の中でも特に明確なストーリーというものは存在しない。
何せ幾つかの話においては、全くセリフすら登場しないのだから。
ただ一人の男が町中を歩き続け、自然の風景やそこで暮らす人々の営みに出会いながら、妻が暮らす自宅へと帰っていく。
その静けさへのこだわりは正直若干の恐ろしさすらあり、極めて平和なマンガであるにもかかわらず一種の前衛性すら感じてしまった。
歩くひと 完全版
某国営放送でTVドラマ化されたのを機会にこの原作が完全版として刊行されたようだ。
完全版というよりも、B5サイズのコデックス装でカラーページも完全再現された豪華版である。
それ故、価格も豪華。
また、2011年にLOUIS VUITTONが刊行した『TOKYO CITY GUIDE2011』に描き下ろされた『歩くひと』の特別編が単行本に初収録されている。
さらに別冊読本が挟み込まれていたのには驚いた。
TVドラマには興味は無いが、谷口ジローのファンとしては『千年の翼、百年の夢 豪華版』や『カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代』と共に手元に置いて読みたい作品である。
全て読み切り短編で、ストーリーは単純、可愛い奥さんを持つ、少々小太りで眼鏡をかけた主人公が街を歩き、その土地や風景を観察しながら小さな発見をするというものだ。
セリフもト書きも極端に少なく、はっきり言って素晴らしい絵を味わうための漫画という感じなのだ。
もう少し詳しく説明すれば、谷口ジローの緻密な絵と神業のようなスクリーントーン・ワークと選び抜かれた淡い色を浸かった彩色による表現力が兎に角素晴らしい。
それをゆっくりと味わえるだけで至福の時を感じる。
特にこの『歩くひと』の場合は、黒よりも白い余白の方が多く、無駄な線を入れていないのが良いのである。
残念ながら谷口ジローは2017年に急逝し、素晴らしい作品を楽しむ機会を失ってしまった。
恐らく日本漫画界に於いて、谷口ジローのような才能は二度と登場しないのではないかと思う。
本体価格2,500円
★★★★★
歩くひと 完全版
歩くひとは歩くこと自体を楽しむ。
通い慣れた道でも、たまには違う路地を選んでみる。
そんな日常の風景を瑞々しく切り取った、谷口ジローにしか描けない名作。
歩くひと 完全版
記憶を掘り起こす犬を友として。
歩くひと 完全版
某国営放送でTVドラマ化されたのを機会にこの原作が完全版として刊行されたようだ。
完全版というよりも、B5サイズのコデックス装でカラーページも完全再現された豪華版である。
それ故、価格も豪華。
また、2011年にLOUIS VUITTONが刊行した『TOKYO CITY GUIDE2011』に描き下ろされた『歩くひと』の特別編が単行本に初収録されている。
さらに別冊読本が挟み込まれていたのには驚いた。
TVドラマには興味は無いが、谷口ジローのファンとしては『千年の翼、百年の夢 豪華版』や『カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代』と共に手元に置いて読みたい作品である。
全て読み切り短編で、ストーリーは単純、可愛い奥さんを持つ、少々小太りで眼鏡をかけた主人公が街を歩き、その土地や風景を観察しながら小さな発見をするというものだ。
セリフもト書きも極端に少なく、はっきり言って素晴らしい絵を味わうための漫画という感じなのだ。
もう少し詳しく説明すれば、谷口ジローの緻密な絵と神業のようなスクリーントーン・ワークと選び抜かれた淡い色を浸かった彩色による表現力が兎に角素晴らしい。
それをゆっくりと味わえるだけで至福の時を感じる。
特にこの『歩くひと』の場合は、黒よりも白い余白の方が多く、無駄な線を入れていないのが良いのである。
残念ながら谷口ジローは2017年に急逝し、素晴らしい作品を楽しむ機会を失ってしまった。
恐らく日本漫画界に於いて、谷口ジローのような才能は二度と登場しないのではないかと思う。
本体価格2,500円
★★★★★
歩くひと 完全版
谷口ジローのルポ的漫画はまだ乗り切れないところがある。
また歳をとってから読もうか。
歩くひと 完全版
だから『孤独のグルメ』も、『散歩もの』もある面では神レベルで好き。
…なんだけど、人物の絵柄が好みでないせいか、「大好きです」とプラカードを掲げたい気持ちにまでなれないのが正直なところ。
また、最近オノナツメばかり読んで女性が描く(理想の)男ばかり見ていたため、「歩くひと」からほのかに薫ってくるリアル(?)なオヤジ臭さに思わずたじろいだ。
でも風景の絵はとても緻密できれいで、全体の空気感というか、この余白をへたに音楽で埋めないでほしいと願いたくなる「間」みたいなもの、読んでいるだけで夏の日差しや雨の匂いが感じられるところなど、さすがの一言。
歩くひと 完全版
タイトル通り、妻と2人で暮らす40歳くらいの男がひたすら適度に自然が残る町中を歩くだけの作品なのだが、ここまで静的なマンガというのは初めて読んだ・・・といっていいくらい、日常生活の静けさに溢れている。
17つの話で構成されているが、各話にストーリー的なつながりは全くないし、それぞれの話の中でも特に明確なストーリーというものは存在しない。
何せ幾つかの話においては、全くセリフすら登場しないのだから。
ただ一人の男が町中を歩き続け、自然の風景やそこで暮らす人々の営みに出会いながら、妻が暮らす自宅へと帰っていく。
その静けさへのこだわりは正直若干の恐ろしさすらあり、極めて平和なマンガであるにもかかわらず一種の前衛性すら感じてしまった。
歩くひと 完全版
すべて心地よい作品。
少し前の郊外(モデルは清瀬市だそう)の景色や人の姿も懐かしい。
このゆったりした紙の本が何とも言えない。
なお、最後のフランスなど欧州で出されたものはちょっと読みにくいのは右からよむ日本式になれてしまったせいか?説明的なものも不要だろうと思うが、西欧人には必要なのかもしれない。
歩くひと 完全版
美しい風景や驚くような出来事に出会うわけでもない。
淡々と近所を歩く。
それだけなのに、心が豊かになる。
緻密に書き込まれた絵と極力そぎ落とされたセリフが、人生の愛おしさを語りかける。
路地を抜ける、よしずを買って帰る、雨の中を歩く、海を見に行く。
何もないからいい、歩いているだけだからいい。
私も外へ出て歩いてみよう。
歩くひと 完全版
歩くひとは歩くこと自体を楽しむ。
通い慣れた道でも、たまには違う路地を選んでみる。
そんな日常の風景を瑞々しく切り取った、谷口ジローにしか描けない名作。
歩くひと 完全版
谷口ジローのルポ的漫画はまだ乗り切れないところがある。
また歳をとってから読もうか。
歩くひと 完全版
美しい風景や驚くような出来事に出会うわけでもない。
淡々と近所を歩く。
それだけなのに、心が豊かになる。
緻密に書き込まれた絵と極力そぎ落とされたセリフが、人生の愛おしさを語りかける。
路地を抜ける、よしずを買って帰る、雨の中を歩く、海を見に行く。
何もないからいい、歩いているだけだからいい。
私も外へ出て歩いてみよう。
歩くひと 完全版
すべて心地よい作品。
少し前の郊外(モデルは清瀬市だそう)の景色や人の姿も懐かしい。
このゆったりした紙の本が何とも言えない。
なお、最後のフランスなど欧州で出されたものはちょっと読みにくいのは右からよむ日本式になれてしまったせいか?説明的なものも不要だろうと思うが、西欧人には必要なのかもしれない。
歩くひと 完全版
記憶を掘り起こす犬を友として。
歩くひと 完全版
歩くひとは歩くこと自体を楽しむ。
通い慣れた道でも、たまには違う路地を選んでみる。
そんな日常の風景を瑞々しく切り取った、谷口ジローにしか描けない名作。
歩くひと 完全版
タイトル通り、妻と2人で暮らす40歳くらいの男がひたすら適度に自然が残る町中を歩くだけの作品なのだが、ここまで静的なマンガというのは初めて読んだ・・・といっていいくらい、日常生活の静けさに溢れている。
17つの話で構成されているが、各話にストーリー的なつながりは全くないし、それぞれの話の中でも特に明確なストーリーというものは存在しない。
何せ幾つかの話においては、全くセリフすら登場しないのだから。
ただ一人の男が町中を歩き続け、自然の風景やそこで暮らす人々の営みに出会いながら、妻が暮らす自宅へと帰っていく。
その静けさへのこだわりは正直若干の恐ろしさすらあり、極めて平和なマンガであるにもかかわらず一種の前衛性すら感じてしまった。
歩くひと 完全版
だから『孤独のグルメ』も、『散歩もの』もある面では神レベルで好き。
…なんだけど、人物の絵柄が好みでないせいか、「大好きです」とプラカードを掲げたい気持ちにまでなれないのが正直なところ。
また、最近オノナツメばかり読んで女性が描く(理想の)男ばかり見ていたため、「歩くひと」からほのかに薫ってくるリアル(?)なオヤジ臭さに思わずたじろいだ。
でも風景の絵はとても緻密できれいで、全体の空気感というか、この余白をへたに音楽で埋めないでほしいと願いたくなる「間」みたいなもの、読んでいるだけで夏の日差しや雨の匂いが感じられるところなど、さすがの一言。
歩くひと 完全版
某国営放送でTVドラマ化されたのを機会にこの原作が完全版として刊行されたようだ。
完全版というよりも、B5サイズのコデックス装でカラーページも完全再現された豪華版である。
それ故、価格も豪華。
また、2011年にLOUIS VUITTONが刊行した『TOKYO CITY GUIDE2011』に描き下ろされた『歩くひと』の特別編が単行本に初収録されている。
さらに別冊読本が挟み込まれていたのには驚いた。
TVドラマには興味は無いが、谷口ジローのファンとしては『千年の翼、百年の夢 豪華版』や『カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代』と共に手元に置いて読みたい作品である。
全て読み切り短編で、ストーリーは単純、可愛い奥さんを持つ、少々小太りで眼鏡をかけた主人公が街を歩き、その土地や風景を観察しながら小さな発見をするというものだ。
セリフもト書きも極端に少なく、はっきり言って素晴らしい絵を味わうための漫画という感じなのだ。
もう少し詳しく説明すれば、谷口ジローの緻密な絵と神業のようなスクリーントーン・ワークと選び抜かれた淡い色を浸かった彩色による表現力が兎に角素晴らしい。
それをゆっくりと味わえるだけで至福の時を感じる。
特にこの『歩くひと』の場合は、黒よりも白い余白の方が多く、無駄な線を入れていないのが良いのである。
残念ながら谷口ジローは2017年に急逝し、素晴らしい作品を楽しむ機会を失ってしまった。
恐らく日本漫画界に於いて、谷口ジローのような才能は二度と登場しないのではないかと思う。
本体価格2,500円
★★★★★