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戦後70周年増刊号

松本零士による「ザ・コクピット」シリーズの第一弾「晴天365日」など、多数の作家による戦争をテーマにした作品を収録。
花輪和一、さそうあきら、三島衛里子らによる描き下ろしマンガも多数。
そのほか無着成恭、横尾忠則、片岡義男、モーリー・ロバートソン、いとうせいこうがそれぞれ戦争を語った「わたしの戦後70年談話」も掲載。

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コメント

  1. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  2. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹

    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  3. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  4. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹

    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  5. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹

    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  6. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  7. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  8. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹

    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  9. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  10. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹

    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  11. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹

    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  12. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  13. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  14. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹

    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  15. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹

    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  16. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  17. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹

    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  18. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  19. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  20. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹
    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了

  21. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    5年前に買って途中までしか読んでなかったのを今更ながら最後まで読みました。

    こんな本を出すなんてほんとに勇気ある事を!

    でもあれから5年、どんどん空気は悪い方に…。

    でもこういうのがまだ世に出せてる間はなんとか!

    こういうのが出せなくなったらいよいよ、、
    子どもたちの未来が心配です。

  22. user より:
    戦後70周年増刊号 2015年 8/30 号 [雑誌]: ビッグオ

    【編集後記】
    「戦後70年談話」なんていう言葉が報道に出て来たのは、年頭だったでしょうか?単純に「これは話題になるぞ」と直感し、軽い気持ちでスタートした企画が事態の進展を受け「やはり9条に関連した作品は欲しい」「沖縄を描いた作品も必要」と、緊張をはらんだ物に膨らんでいきました。

    結果、収録した作品はすべて、戦争のグロテスクで愚かでヒロイックな姿をそれぞれのアプローチで表現したものとなりました。
    こうして眺めてみると漫画家はやはり自由の民です。
    本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてますし、自分の生死は自分の戦場で決めたいと考えています。
    だからこの増刊は時代のカナリアかもしれません。
    漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていたのです。

    漫画は別にお国のためにはなりません。
    そして、その作品で仕事をしている我々、編集者もしかりです。
    だからこそ、この時代の「嫌な感じ」に声をあげましょう。
    そんな増刊号です。

    編集長 堀靖樹
    「漫画家の想像力はもう何年も前から、日本の行く末に警鐘を鳴らしていた」しかしその声はカナリアのように小さいので、時にはこの増刊号のように編集者の手によって目立ちやすくする必要はあるのだろう。
    編集に力の入ったいい雑誌です。

    一般的に藤田嗣治の戦争画として有名な「アッツ島玉砕」を巻頭に置き、その隣に水木しげるの「人間玉」のカラー表紙を置く。
    そうすることで、戦争を知らない読者に戦争の惨さと愚かさを見せつけることになるだろう。

    30年前には店頭に並んでいる漫画雑誌は、自慢じゃないが、すべてチェックしていた私も、徐々にそこまでする情熱を失ってゆき、今では数ヶ月漫画に触らないこともあるようになった。
    それで、ここに掲載されている漫画家の半数は名前を見ただけではイメージできない漫画家ばかりだ。
    でも若い漫画家たちは頑張っていることが知れて、嬉しかった。

    そんな漫画家で、読んで感心したのはさそうあきらの「菜々子戦記」(新作)、浅野いにお「きのこたけのこ」、いましろたかし「自爆列島」(新作)、
    石坂啓「さよなら憲ちゃん」(新作)、比嘉慂「砂の剣」、あまやゆうき+吉田史郎「僕はあの歌が思い出せない」(新作)。
    また、名作山上たつひこ「光る風」は呉智英の解説付きで一話のみ掲載された。
    石坂啓の彼女らしい新作を読めたのは、思いがけない嬉しいことだった。
    彼女の名前だけ雑誌の表紙に載っていない。
    おそらく集団的自衛権の違憲問題で急遽掲載決定されたのだろう。
    それに応えて見事な作品だったと思う。

    「わたしの戦後70年談話」では、アベちゃんの向こうを張って5人もの著名人の談話をとって来ていた。
    その中で88歳の無着成恭の談話が1番気を吐いていたと思う。
    つくづく「全国こども電話相談室」が無くなったのが残念だ。

    無着成恭 「三度の天災に遭うとも、一度の戦争に遭わない人は幸せだ」というんです。

    出遭わないようにしないといけない。
    天災は防げないが、戦争は防げます。
    東日本大震災では、大きな被害があって、多くの人の心も体も傷ついた。
    あれを3回経験するよりも、1回の戦争のほうが酷いというのです。
    あなたは何歳?あなたの人生は、生まれてから死ぬまで戦争はないでしょ。
    それはよかった。
    本当によかった。
    幸せな人生でしたね。

    もちろん、このインタビュアーはかなり年齢のいった人だったのだろう。
    雑誌読者の若者に、この老師の言葉は響いただろうか。

    2015年8月7日読了